TOEFL iBT®とIELTS スピーキングはどう違う?1
TOEFLとIELTSの違いを知って、試験に役立てよう!
英語の四技能を測るという点ではTOEFL iBT®もIELTSアカデミックも同じですが、作成している団体が異なります。当然、問題の性質や傾向も違ってきます。基本的な英語力アップに努めた上で、どちらがより自分に合っているか知っておいた方が有利でしょう。今回は、スピーキング・セクションの違いをまとめます。
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ネイティブと会話するか機械に吹き込むか
まずは形式に大きな違いがあります。IELTSではネイティブ・スピーカーと面談します。会場にネイティブ・スピーカーがいる場合もあれば、リモートでコンピューターの画面越しに話す場合もあります。
一方TOEFL iBT®では、録音された質問を聞いて答えを吹き込みます。
人間と会話した方が自然に英語が出てくるという人は、IELTSの方がやりやすいでしょう。逆に、ネイティブ・スピーカーを前にすると上がってしまうという人は、TOEFL iBT®の方が落ち着いて取り組めるかもしれません。もちろん、どちらの場合も練習によってある程度克服することはできます。
IELTSスピーキングは質問が受験者に合わせて調整される
IELTSでは、誰にでもまったく同じ質問をするというわけではありません。受験者の年齢などによって質問は調整されます。
TOEFL iBT®では、受験者が高校生でも社会人でも質問は全て同じです。
IELTSスピーキングにはウォーミングアップがある
IELTSでは、最初に簡単に答えられる質問があります。
「どんな勉強をしていますか」
「どんな仕事をしていますか」
「住んでいる町について教えてください」
こうした質問にはウォーミングアップの意味もありますし、まだ学習が進んでいない人のスピーキング力を測れるということもあるでしょう。個人情報を細かく正確に話さなければならないというわけではありません。自然な英語で会話できることが重要です。
TOEFL iBT®には特にウォーミングアップはありません。自分の勉強や仕事、住んでいる場所について聞かれることもありません。個人的といえるものがあるとしたら、ふたつのものを比べて好みを聞かれたり、仮定のシチュエーションで何を選択するか質問されたりするくらいです。
そのほかのTOEFL iBT®の話題は、学生生活に関することかアカデミックなテーマにかぎられています。
TOEFL iBT®にはリーディングやリスニングと組み合わせたスピーキングがある
TOEFL iBT®では、先にパッセージを読み、講義や会話を聞いた後で、その内容を口頭でまとめるという問題もあります。
IELTSのスピーキングには、リーディングやリスニングと組み合わせた出題はありません。もちろん試験官の話す英語が聞き取れる必要はありますが、基本的にはスピーキングのスキルだけが問題になります。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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