IELTS ライティングの注意点 2
TOEFLとIELTSの違いを知って、試験に役立てよう!
前回から、IELTSアカデミックのライティングについて解説しています。前回は、時間や配点について書きました。どんな試験でも同じことですが、何を求められているかわからなければ、効率的に準備することはできません。IELTSのライティングでは、何をクリアすれば良い評価がもらえるのでしょうか。今回はライティング全体にわたる評価基準を紹介し、Task1で「課題を満たす」にはどうしたらいいのか解説します。
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アカデミックもジェネラルもライティングの評価基準は同じ
IELTSはアカデミックとジェネラルに分かれ、ライティングの問題も異なります。しかし、評価基準はどちらも同じです。
どちらにもTask1とTask2がありますが、Taskによる違いもほとんどありません。
IELTSライティング – 四つの評価基準
IELTSライティングの評価基準は次の四つです。
Task Achievement (課題を満たしているか)
Coherence & Cohesion (一貫性とまとまり)
Lexical Resource (語彙)
Grammatical Range & Accuracy (文法知識の広さと正確さ)
アカデミックTask1の課題を満たすには
アカデミックのTask1では、図表やグラフなど、データを視覚的に表すものが出題されます。
設問は次のようなものです。
Summarise the information by selecting and reporting the main features, and make comparisons where relevant.
意味:主な特徴を選択し、説明して情報をまとめなさい。また、適切な部分で比較をしなさい。
つまり、その図表やグラフの重要な特徴を挙げ、比較すべきところがあれば比較するということです。資料には様々な特徴がありますが、取り上げる部分や比較する部分を自分で選び、判断しなければならないという点で、英語力以外に一般常識や情報を読み解く力が必要となります。
グラフであれば、急増や激減は必ず押さえておかなければなりません。しかし逆に、ほとんど変化がないものがあるとしたら、それも大切な特徴となります。押さえるべき特徴を余さず挙げ、適切に分類できれば高得点につながります。
また、実は個々の特徴を述べ、比較しただけでは課題を満たしたことにはならないので要注意です。データ全体の概観や要約を書くことを忘れないようにしましょう。
ひとつの段落を取り、文章の最後にまとめとして加えるか、冒頭で述べておくようにしてください。これが無いと、Task Achievement の点でかなりの減点となってしまいます。
概観は、データを分析した後の方がまとめやすいでしょう。冒頭で述べる場合でも、先に個々の分析を考え、メモを取ってから書き始めましょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |