中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【53】
特別なshould
前回の記事では、助動詞shallとshouldを取り上げました。shouldの意味としては、「~すべきだ」「~した方がいい」「~はずだ」がありますが、どう見てもそのようには取れないケースに出会うこともあります。今回は、そんな特別なshouldを取り上げます。
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特別なshould - 感情や価値判断を表す文中の従属節で
It’s a pity that…, I am sorry that…など、感情や価値判断を表す文中の従属節でshouldが使われることがあります。
It’s a pity that a talented person like him should be employed as a part-timer.
Itは形式上の主語で、その中身はthat以下のことを指します。つまり、that以下のことが残念だと言っているのです。
なぜこんなところにshouldが?
このshouldは、「~すべきだ」でもなければ、「~はずだ」でもありません。
いわば、日本語の「~とは」「~なんて」というニュアンスに近いものです。
意味:彼のように才能のある人間がアルバイトとして雇われているとは残念だ。
特別なshould - 命令・提案・要求系の動詞後の従属節で
The residents demanded that the city administration should act immediately.
住民は、市当局が直ちに行動するべきだと要求した=住民は、市当局が直ちに行動するよう要求した。
shouldが省略されて原形となる場合がありますが、意味は同じです。
The residents demanded that the city administration act immediately.
否定形は次のようになります。
The residents demanded that the city should not act immediately.
=The residents demanded that the city not act immediately.
意味:住民は、市当局がすぐには行動しないよう要求した。
従属節中にshould, または原形を要求する主な動詞としては、demand, request, require, insist, order, propose, suggestがあり、イニシャルを取ってDRIPSまたはDROPSと覚えている人も多いようです。
orderもinsistもリストに入れたい場合、DRIPOS, またはDORIPSと覚えればいいかもしれません。
練習問題
日本語の意味と同じになるように、( )の中から正しいものを選んで文を完成させてください。
1. おばあちゃんは、ぼくに毎日来ていいと言った。
My grandmother said that I (could come, should come, would come) every day.
2. ルーシーのおばあさんは、ルーシーにもっとちょくちょく来るようしつこく要求する。
Lucy’s grandmother insists that she (come, came, comes) more often.
3. あなたがこんな風に考えているとはショックです。
I’m shocked you (should think, thought, might think) this way.
4. チャーリーの友人たちは、犬を連れて家に来てはどうかと提案した。
Charlie’s friends proposed that he (should take, must take, would take) his dog to their house.
5. その先生は両親に、私が天才だと言った。
The teacher told my parents that I (was, be, been) a genius.
6. 医師は祖父に飲酒をやめるよう命令した。
The doctor has ordered my grandfather that he (stopped, stops, stop) drinking.
7. 取締役は、あなたがその会議に出席することを求めています。
Our CEO (requires, require, requiring) you attend the meeting.
8. 私たちは、良い天気になることを期待しています。
We expect the weather (will be, be, can be) nice.
解答・解説
1. could come
「~してもいい」はcanかmayが使える。saidに合わせて過去形に。
2. come
-主節のinsistは「(しつこく)要求する」など。従属節にshouldか原形を用いる動詞DRIPOSのひとつ。
3. should think
主節が感情や価値判断を表す場合。「~とは」のshould。
4. should take
主節のproposeはDRIPOSのひとつ。
5. was
主節のtold(tell)は命令、要求、提案系ではなく、DRIPOSの動詞ではない。時制の一致でwasに。
6. stop
主節のorderはDRIPOSの動詞のひとつ。
7. requires
requireはDRIPOSの動詞だが、これは主節なので現在形なら普通に三単現のsが付く。従属節のyou attendは、どちらにしてもsなど付かないケースだが、ここは原形になっていると考えられる。
8. will be
expectは命令、要求、提案系の動詞ではなく、DRIPOSに入っていない。普通に未来形が使える。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |