中学英語からまるっとおさらい！
大人の学び直し英語【120】英語の動詞18 – 活用13 – 動詞の原形４ – 不定詞の便利な使い方２
品詞について
前回、to不定詞の便利な使い方として、It is ～ to… と仮の主語Itを立てる文をおさらいしました。今回はtoo～to…（…するには～すぎる/～すぎて…できない）という構文をマスターしましょう。これも応用が利く便利な表現です。
too～to… 「…するには～すぎる」＝「～すぎて…できない」
The house is too large to live in alone.
上の文を分解すると次のようになります。
The house is too large：その家は大きすぎる
to live in alone：ひとりで住むには
意味：その家はひとりで住むには大きすぎる。
too～for 人 to… 「人にとって…するには～すぎる」＝「～すぎて人は…できない」
The house is too large for me to live in alone.
意味：その家は私にとってひとりで住むには大きすぎる。＝その家は私がひとりで住むには大きすぎる。
同じ家の大きさが、場合によってはちょうどいいものとなります。たとえば、「誰にとって」という部分が変わると…
The house is not too large for a couple to live in.
意味：その家はカップルにとって住むのに大きすぎない。＝その家はカップルが住むのに大きすぎることはない。
また、「何をするのに」の部分が変わると…
The house is not too large for me to give a party.
意味：その家は私にとってパーティーをするのに大きすぎることはない。＝その家は私がパーティーをするなら大きすぎはしない。
不定詞の異なる用法
今回の「～するには」という不定詞と、前回の「～すること」という不定詞を比べてみましょう。
It is dangerous to play with fire.
意味：火で遊ぶのは危険だ。
上の例文では、仮に主語として代名詞Itを立てています。Itが指すのは、後に来るto play with fireです。日本語ではその通り、「火で遊ぶの」が主語となっています。
It is too hot to walk dogs in daytime.
意味：日中は犬の散歩をするには暑すぎる。＝日中は暑くて犬の散歩ができない。
この例文もやはりItが主語となっていますが、天候や気温などを表すItであり、to以下を指し示しす仮主語ではありません。
練習問題
空所にtoo, to, for, ofのいずれかを入れてください。
１ My daughter is ( ) tired ( ) study today.
２ She isn’t ( ) tired ( ) go to the movie.
３ She was ( ) sleepy ( ) clean her room yesterday.
４ She was ( ) hungry ( ) help me the day before yesterday.
５ She is ( ) intelligent ( ) me ( ) understand.
６ It was sweet ( ) her ( ) bake a chocolate cake ( ) my birthday.
解答・解説・和訳
１ too/to
和訳：娘は今日勉強するには疲れすぎている。＝娘は今日疲れすぎて勉強できない。
２ too/to
和訳：彼女は今日映画に行くには疲れすぎていない。＝娘は今日疲れすぎて映画に行けないということはない。
３ too/to
和訳：彼女は昨日部屋を掃除するには眠すぎた。＝娘は昨日眠すぎて部屋を掃除できなかった。
４ too/to
和訳：彼女は一昨日私を手伝うにはお腹が空きすぎていた。＝娘は一昨日お腹が空きすぎて私の手伝いができなかった。
５ too/for/to
和訳：彼女は私には理解するのに頭が良すぎる。＝彼女は頭が良すぎて私には理解できない
６ of/to/for
和訳：私の誕生日にチョコレートケーキを焼いてくれるとは彼女は優しかった
-仮主語のIt。sweetは彼女のことなので、ofを使う。前回の記事参照。
次の文との違いに注意。
It was difficult for her to bake a chocolate cake.
意味：チョコレートケーキを焼くことは彼女には難しかった。
この文ではdifficultなのは彼女ではなく、チョコレートを焼くことである。彼女にとってdifficultだったと言っているので、for herとなる。
| ライタープロフィール●外国語人 | |
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英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
