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大人の学び直し英語【26】

分詞ってなにもの? -1-

前回まで25回かけて、英語の文構造について書いてきました。英文には動詞があるのが普通です。しかし、中心となる動詞のほかに、別の動詞の分詞が入っている場合もあります。今回から、混乱しがちな分詞に焦点を当てます。今日は現在分詞について解説し、現在分詞と動名詞の区別にも触れます。

現在分詞はそれだけでは文の中心的な動詞にはならない

英語の学習で最初に分詞と出会うのは、現在進行形で使われる-ing形(現在分詞)ではないでしょうか。

現在進行形、過去進行形、未来進行形はいずれも「be動詞+動詞の-ing形(現在分詞)」で表されます。

Please do not ring the bell because the baby is sleeping.
意味:赤ちゃんが寝ているので呼び鈴を鳴らさないでください。

The baby was sleeping when his mother came back.
意味:お母さんが帰ってきた時、赤ちゃんは寝ていた

The baby will be sleeping at this time tomorrow.
意味:明日の今頃赤ちゃんは寝ているでしょう

その他、完了進行形などもありますが、今はこのくらいにしておきましょう。

進行形の文を作るには、必ずbe動詞が必要です。-ingが付いているだけでは、進行形にはなりません。

be動詞なしの「-ing形」は文の中心的な動詞とはならず、文中で名詞や形容詞、副詞のような役割を担います。

 

現在分詞と動名詞は見かけが同じ!

ing形」と言えば、be動詞を伴わずに出てくることも多いです。例えば次のような文。

I like watching sports.
意味:私はスポーツを見ることが好きです。

この場合、be動詞が無いので現在進行形ではありません。動詞likeの目的語であり、「見ること」という「名詞もどき」になります。

名詞のように動詞の目的語になったり、主語になったり、前置詞の後に使われたりする「-ing形」。このような用法を「動名詞」と呼んでいます。

単語watchingを見ただけでは分詞か動名詞かはわかりません。文中でどう使われているかによって、文法用語で「分詞」、「動名詞」と分けているのです。

用語は覚えないでもいいですが、使い方が違うということだけは、しかと頭に刻み込んでおいてください。

 

分詞が修飾語となるとき

The boy kissed the sleeping baby.

この文の中心となる動詞はどれでしょうか。
現在分詞sleepingは単独では文の要となる動詞にはなりえません。

主語がthe boyで動詞はkissed、その目的語はbabyです。
sleepingthe babyを詳しく説明する修飾語の役割をしています。

意味:少年は眠っている赤ちゃんにキスした。

「名詞もどき」ではない「-ing形」を「現在分詞」と呼んでいます。現在進行形の「-ing形」と呼び方は同じです。

修飾する分詞が名詞の後に来る場合もあります。

上の例ではsleepingが1語でbabyを修飾していました。分詞に他の語が加わって、2語以上でひとつの名詞を修飾するときは、名詞の後に来ます。

The boy kissed the baby sleeping in her arms.
意味:少年は彼女の腕の中で眠っている赤ちゃんにキスした。

同じ意味のことを関係代名詞節で表すこともできます。

The boy kissed the baby who was sleeping in her arms.

who以下の関係代名詞節が直前のthe babyを修飾しています。

次回は過去分詞について見てみましょう。

 

練習問題

(  )に入る語句を下から選んでください。

1. I never enjoy (  ) sophisticated novels.
1) read 2) to read 3) reading 4) am reading

2. I expect (  ) from you as soon as possible.
1) hear 2) to hear 3) hearing 4) heard

3. He makes a living by (  ).
1) write 2) to write 3) writing 4) writes

4. The wise man (  ) he knows nothing.
1) know 2) to know 3) is knowing 4) knows

5. The child (  ) to write.
1) learn 2) is learning 3) writing 4) is learned

6. At midnight tonight, we will still (  ) through the desert.
1) drives 2) be driving 3) are driving 4) be driven

7. He is, so to speak, a (  ) dictionary.
1) walks 2) be walking 3) is walking 4) walking

8. She had (  ) black hair.
1) shines  2) be shining 3) is shining 4) shining

9. The girl (  ) marble didn’t even look up.
1) plays 2) be playing 3) is playing 4) playing

10. The brothers (  ) before a roaring fire in the lounge.
1) be sitting 2) were sitting 3) was sitting 4) sits

 

解答・解説・和訳

1. 3) reading
主語+動詞はI enjoy
後にはその目的語が来る。enjoyの後に動詞を続けるときは動名詞(-ing)にする。
意味:私は難しい小説を読むのを楽しむことはない。

2. 2) to hear
主語+動詞はI expect
後にはその目的語が来る。expectの後に動詞を続けるときは不定詞にする。
意味:できるだけ早くあなたから知らせをもらえるよう心待ちにしています。

3. 3) writing
make a living by~は成句で「~で生計を立てる」。
前置詞byの後に動詞を置くときは動名詞にする。
意味:彼は書くことで生計を立てている。

4. 4) knows

後半のhe knows nothingは主語+動詞+目的語の節になっている。
文全体の主語はThe wise man。
ということは、( )に文全体の動詞が来て、後半の節はその目的語となるはず。
動詞knowは進行形は使わない。
意味:賢い者は自分は何も知らないということを知っている。

5. 2) is learning
主語はThe child。
to不定詞は文の中心となる動詞にはならないので、( )に中心となる動詞が入るはず。「be動詞+現在分詞」で進行形を作る。
意味:その子は書くことを習っているところだ。=その子は文字を習っているところだ。

6. 2) be driving
助動詞willの後は必ず原形なので、be動詞の原形であるbeが来るはずです。
未来進行形の文です。
意味:今日の真夜中に私たちはまだ砂漠を車で通っているだろう。

7. 4)  walking
成句walking dictionaryは「歩いている辞書」=「物知り」「生き字引」という意味。
so to speakも成句で「いわば」。コマで囲まれると挿入句になります。
意味:彼は、いわば生き字引だ。

8. 4) shining
hadの後に動詞を続けると考えると、入るのは過去分詞くらいですが、選択肢にはありません。また、後にblack hairがあるので意味的に合いません。
( )からblack hairまでがひとまとまりだと捉えると、「輝く黒髪」という意味が浮かび上がります。
意味:彼女はつやのある黒髪をしていた。

9. 4) playing
didn’tのついた動詞が文の中心的な動詞となるはずです。
ですからdidn’tの前までは主語の部分です。
playing marbleがThe girlを修飾している形です。
意味:ビー玉で遊んでいた女の子は目を上げさえしなかった。

10. 2) were sitting
( )の後のbefore a roaring fire in the lounge.はひとまとまりで場所を表しています。
roaringはfireを修飾しています。
( )に文の中心的な動詞が来る必要があります。過去進行形の文です。
意味:兄弟たちは居間の燃え盛る暖炉の前に座っていた。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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