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大人の学び直し英語【85】比較級と最上級4
比較級と最上級
前回までで、1音節と3音節の形容詞・副詞の比較級・最上級の作り方をおさらいしました。ではその間の2音節は?ということで、今回は2音節の原則をまとめます。
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3音節以上の形容詞の比較級・最上級
It’s easy to say.
意味:言うのは簡単だ。
形容詞easyは音節で分けるとea-syとなり、2音節です。 「言う方が簡単だ」と比較級にしたければ、次のようになります。
It’s easier to say.
たいていの場合、-yで終わる単語は語末のyをiに変えて-er, -estを付けることによって比較級・最上級を作ります。
語尾が-full, -less, -ous, -ing, -edならmore, mostを使う
Marcy is famous as an architect.
意味:マーシーは建築家として有名だ。
「彼女は今やコメディアンとしてもっと有名だ」と言いたかったら、次のようにします。
She is now more famous as a comedian.
語尾が-full, -less, -ous, -ing, -edの2音節形容詞を比較級、最上級にするには、音節数に関係なくmore, the mostを前に置きます。 そのような形容詞から派生した副詞も同じ扱いです。
その他の2音節の形容詞・副詞は、基本的に-er, -estを付けてもいいですし、more, mostを使っても大丈夫です。
例えば、形容詞famousの副詞はfamously。「有名に」のほかに、「うまく」「立派に」などの意味があります。
Lucy is getting on famously with her father-in-law. She is getting on even more famously with his cat.
意味:ルーシーはお舅さんとうまくいっている。お舅さんのネコとは、さらにうまくいっている。
さて、-ing, -edで終わる形容詞とは、もともと動詞の分詞から派生したということですね。例えば、boring, boredはboreという動詞「うんざりさせる」「退屈させる」から来ています。分詞からできた形容詞はmore, the mostで比較級を作ると覚えておきましょう。
His joke was boring.
意味:彼のジョークはつまらなかったな。
Your joke was more boring.
意味:あなたのジョークはもっとつまらなかったわ。
規則通りではないことも!迷ったときはmore, mostで行こう
これまで述べてきたことが原則ではありますが、実際には規則通りではない用例も見受けます。
例えば、riskyは2音節で語尾は-yなので、辞書にもriskier, riskiestと載っています。しかし、実際にはmore risky, the most riskyと書くネイティブも多く、間違いとまでは言えないようです。
とはいえ、hopelessなどの-lessやfamousなどの-ous, そして分詞からできた形容詞に-er, -estを付けるネイティブはいません。
迷ったときは、どうすればいいのでしょう? 「規則を忘れてしまったら、more, mostを使っておきなさい」というのが、ネイティブの英語の先生方のアドバイスです。
練習問題
次の文を( )の中の指示に従って変えてください。
1 The collar of his shirt was dirty. (下線部を比較級に)
2 The stream is shallow. (下線部を最上級に)
3 Memories can be painful. (下線部を比較級に)
4 I’ll tell you a funny story. (下線部を最上級に)
5 He is bored with his job. (下線部を比較級に)
6 Look at the bright side of life. (下線部を比較級に)
解答・解説・和訳
1 The collar of his shirt was dirtier.
形容詞dirtyは2音節。語尾のyをiに変えて-er, -estを加える。
和訳:彼のシャツの襟はもっと汚かった。
2 The stream is the shallowest. / The stream is the most shallow.
形容詞shallowは2音節で、語尾は-full, -less, -ous, -ing, -edのいずれでもないため、-estを付ければよい。ただし、more, the mostを使った用例もある。
和訳:その小川が一番浅い。
3 Memories can be more painful.
形容詞painfulは語尾が-fulなので、moreを使う。
和訳:思い出はもっと苦痛なことがある。
4 I’ll tell you the funniest story.
形容詞funnyは2音節で、語尾が-yなので、yをiに変えて-estを付ける。 因みに、riskyのようにmore, mostを使った用例はfunnyには見当たらない。
和訳:君に一番おもしろいお話をしてあげよう。
5 He is more bored with his job.
形容詞boredは、動詞boreの過去分詞からできたもの。よって、moreを使う。
和訳:彼は仕事にもっとうんざりしている。
6 Look at the brighter side of life.
形容詞brightは1音節なので、-erを加える。
和訳:人生のもっと明るい面を見なさい。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |