中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【17】

文構造 動詞や形容詞を修飾する不定詞

英語は文構造をとらえると、ぐっとわかりやすくなります。前回は動詞を修飾する不定詞について書きました。「不定詞の副詞的用法」と呼ばれているものですね。今回も引き続き不定詞の副詞的用法を見ていきます。動詞だけではなく、形容詞を修飾する場合もあります。

不定詞の副詞的用法は「~するために」以外にもいろいろある

不定詞には名詞的用法や形容詞的用法、副詞的用法といろいろありますが、副詞的用法の中にもさらにいろいろあります。

中学校で最初に勉強するのは、前回の記事でも触れたように不定詞が目的を表す場合でしょう。

I came to win.
意味:私は勝つために来た。

 

不定詞の副詞的用法 結果を表す場合

John awoke to find his mother beside his bed.

John awokeで「ジョンは目を覚ました。」という意味になります。この場合、to以下が目的を表すと取るのは不自然です。むしろ、目を覚ました結果としてto以下のことが起こったということになります。

意味:ジョンは目を覚ますとベッドの傍らに母親を見出した=ジョンが目を覚ますとベッドの傍らに母親がいた。

 

不定詞の副詞的用法 原因を表す場合

I’m glad to meet you.

人と会ったときによく使う表現です。
ちなみに、meetを使うと初めて会った場合、seeなら二回目以降が普通です。

「うれしい」のがなぜかと言えば、「あなたに会えたから」ですね。

意味:お会いできてうれしいです。

この場合、to meet yougladという形容詞を修飾していると考えられます。

副詞は形容詞を修飾することもよくあるので、動詞を修飾する場合と同じく「副詞的用法」といいます。

The book is really interesting.
意味:その本は本当におもしろいよ。

形容詞interestingを修飾しているreallyは副詞ですね。

 

不定詞の副詞的用法 - 判断の根拠を表す場合

You are very kind to help me.

やはり頻出表現でお礼を言いたいときに使います。よく見ると、前半が話者の意見や判断で、to以下がその根拠となっています。

意味:手伝ってくださるとはあなたは親切だ。=手伝ってくださってありがとう。

 

不定詞の副詞的用法 - 限定する場合

This app is convenient to study English.
意味:このアプリは英語を勉強するのに便利だ。

「アプリ」はapplicationの略ですが、日本語と英語で略し方が違っていますね。

さて、前半では単に「このアプリは便利だ」とだけ言っています。これだけでは、乗り換え情報を調べるのに便利なのか、写真を撮るのに便利なのか、なんだかわかりません。そこで、to不定詞をつけて「便利」の中身を限定しています。

この場合も、前の形容詞convenient を修飾しています。

 

練習問題

不定詞の使い方に注意して意味を取ってみましょう。不定詞ではないものも混ざっています!


a. To understand the behavior of whales is crucial.
b. The underwater microphones are used to understand the behavior of whales.
c. It is difficult to understand the behavior of my wife.


a. We are looking forward to seeing you this summer.
b. My mother will be delighted to see you.
c. The opera was the place to see and be seen.


a. He lived long enough to enjoy the fruits of his hard work.
b. This country is wonderful to live in.
c. The World Cup final was broadcast live to over fifty countries.


a. The car is beautiful but difficult to drive.
b. He is crazy to drive his car so fast.
c. Consumption of alcohol impairs your ability to drive a car.

 

解答・解説・和訳


a. To understand the behavior of whales is crucial.
動詞はisなので、その前は主語と主語の修飾語です。To understandが主語の核です。
意味:クジラの行動を理解することがきわめて重要である。

b. The underwater microphones are used to understand the behavior of whales.
動詞はare used。be動詞+過去分詞なので受け身の文です。to understandは動詞を修飾し、目的を表しています。
意味:その水中マイクはクジラの行動を理解するために使われている。

c. It is difficult to understand the behavior of my wife.
主語itの内容はto以下を指しています。この場合、itはいわば仮の主語です。
意味:私の妻の行動を理解するのは難しい。


a. We are looking forward to seeing you this summer.
look forward toという熟語は後に名詞を取ります。名詞の代わりに動詞を続けたければ、動名詞にする必要があります。toの後の動詞が常に原型になるわけではないということに注意しましょう。
意味:今年の夏あなたに会えるのを楽しみにしています。

b. My mother will be delighted to see you.
to 以下はtoの前の内容の理由を表しています。
意味:母はあなたに会えてとても喜ぶでしょう。

c. The opera was the place to see and be seen.
to seeも(to) be seenも直前の名詞placeを修飾しています。名詞を修飾しているので「形容詞的用法」だと言えます。この場合のoperaはオペラ劇場でしょう。
意味:オペラ劇場は、見る場所でもあれば見られる場所でもあった。=オペラ劇場はオペラを見る場所であると同時に、着飾った自分が人に見られる場所でもあった。


a. He lived long enough to enjoy the fruits of his hard work.
長生きはしようと思ってするものではないので、to以下は「長生きした結果こうなった」と捉えるのが普通でしょう。
意味:彼は長生きし、懸命に働いた成果を享受した。

b. This country is wonderful to live in.
一口に「この国がすばらしい」と言っても、どのような点ですばらしいかはケースバイケースです。to live in は何がwonderfulなのか限定しています。
意味:この国は暮らすにはすばらしい。

c. The World Cup final was broadcast live to over fifty countries.
動詞はwas broadcast。broadcastという動詞は現在形、過去形、過去分詞と同じ形を取ります。ここではbe動詞の後に置かれていることから過去分詞ということになり、受け身の文だとわかります。
liveを動詞と取るとわけがわからなくなりますね。ここは前の動詞を修飾する副詞で「ライヴ」と発音し、broadcast liveで生放送する、実況放送するという意味になります。
to fifty countriesで「50の国に」。overが付いて「50以上の国に」となります。
意味:ワールドカップの決勝戦は50以上の国に生中継された。


a. The car is beautiful but difficult to drive.
to driveは直前のdifficultを修飾しています。
意味:その車は美しいが運転しにくい。

b. He is crazy to drive his car so fast.
前半は話者の判断、to以下はその根拠です。
意味:あんなにスピードを出すなんて、彼は狂ってる。

c. Consumption of alcohol impairs your ability to drive a car.
to driveは直前の名詞abilityを修飾しています。
意味:飲酒は車を運転する能力を低下させる。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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