中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【73】否定文
否定文
前回は、「すべてが~ではない」「いつも~とはかぎらない」という部分否定についておさらいしました。今回は、「なにも~ない」「全く~ない」という表現についてまとめておきましょう。「全体否定」または「完全否定」と呼ばれるものです。
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「誰も~ない」と言いたいとき
「誰も~ない」「ひとりも~ない」と言うには、代名詞nobodyやno oneを用います。
どちらも代名詞ですから、主語にも目的語にも補語にもなります。
Nobody is perfect.
意味:誰も完璧ではない。=完璧な人は誰もいない。
Lucy trusts no one.
意味:ルーシーは誰も信用しない。
nobodyやno oneだけで否定になります。さらにnotを使うと二重否定になってしまうので注意しましょう。
次のnothingやneverにも同じことが言えます。
「何も~ない」と言いたいとき
「何も~ない」と言いたいときは、代名詞nothingを用います。
There is nothing in the fridge*.
意味:冷蔵庫の中には何もない。
*fridgeはrefrigeratorの略称。
Nothing interests him.
意味:何も彼の興味を引かない=彼は何にも興味がない。
また、「何か」を表すsomethingが後に形容詞やto不定詞を取ることがあるように、nothingの後にも形容詞やto不定詞を続けることができます。
Don’t worry. Nothing bad will happen.
意味:心配しないで。何も悪いことは起こらないよ。
「全く~ない」「決して~ない」と言いたいとき
頻度の副詞のところで、「全然~ない」と言いたいときにneverを使うことを確認しました。
1 He has never eaten out since the pandemic broke out.
意味:パンデミックが起こって以来、彼は全然外食しない。
頻度に限らず、「決して~ない」と言いたいときにはneverが用いられます。
2 A man is never too old to learn.
意味:人は決して学ぶのに年を取りすぎているということはない。
また、「絶対に~するな」と命令するときもよくneverが使われます。
3 Never judge people by their appearance.
意味:決して人を外見で判断するな。
上の例文のうち、1は頻度がゼロだということですが、2と3は頻度の問題ではありません。一般的な原則を表しています。
では、一度限りの特定の出来事に関して「全然」と言いたいときは、どう言えばいいでしょうか。
I didn’t find his joke funny at all.
意味:私は彼のジョークが全然おもしろいと思わなかった。
前回ご紹介したnot…at allはこんな時に使うといいでしょう。
場合によっては、not…by any means, by no means, certainly notなども使えます。
Charlie is by no means a week opponent.
=Charlie isn’t by any means a week opponent.
=Charlie is certainly not a week opponent.
意味:チャーリーは全然弱い相手なんかじゃないよ。
練習問題
次の文の意味を取ってみましょう。
1 Never drink and drive.
2 Not all children like pizza.
3 Lucy wasn’t afraid of bees at all.
4 Pink doesn’t suit me at all.
5 Doctors do not always have good communication skills.
6 Never judge a book by its cover.
7 It is by no means certain that I get the job.
解答・解説・和訳
1 絶対に飲んで運転するな。
2 すべての子どもがピザが好きなわけではない。
-allが否定された部分否定。詳しくは前回の記事参照。
3 ルーシーは全然ミツバチを怖がらなかった。
4 ピンクは私には全然似合わないの。
5 医師は必ずしも良いコミュニケーション能力があるわけではない。
-alwaysが否定された部分否定。詳しくは前回の記事参照。
6 決して本を表紙で判断するな。
-外見で物事を判断するのを戒めることわざで、Never judge people by their appearance.と同じパターン。
7 私がその仕事を得ると決まったわけでは全くない。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |