中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【36】
条件・仮定を表す前置詞と接続詞 -1-
「もし~なら」と言いたい時、まずifを思いつく人が多いでしょう。中学や高校で仮定法を勉強した時、今のことなのに過去形で言ったり、普通に現在形で言っていたりして混乱した人も多いかもしれません。この機会に整理しておきましょう。
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「~たら/~なら」にもいろいろある
「もし~なら」と言っても、その実現性は0から100%までいろいろです。
1. 実現性100%~ほぼ100%
例)氷を熱したら解ける
2. 実現性が割とある
例)晴れたらピクニックに行く
3. 実現性が0~ほぼ0
例)もしぼくが君なら
4. すでに起こらなかったことがわかっているから実現性が0
例)もっと一所懸命勉強していたら
ここで言う実現性とは、話者が思う実現性です。
そして、英語でどう表現するかは、実現性によって変わってきます。
今回は実現性(ほぼ)100%の場合と実現性が割とある場合を見てみましょう。
毎回必ず起こること
If you heat ice, it melts.
意味:氷を熱したら解ける。
100%実現するものとしては、まず科学的な事実が挙げられるでしょう。
ifをwhenに言い換えることもできるのが特徴です。
科学的な100%以外に、一般的なことを話す時にも使えます。
If the traffic light is red, don’t cross the street.
意味:信号が赤だったら渡っちゃだめだよ。
形としては、
If+主語+動詞の現在形, 主語+動詞の現在形
または
主語+動詞の現在形 if+主語+動詞の現在形
となります。
逆に言えば、この形を使っている時、話者はそれが常に起こると思っていることになります。
If I cook, my mother-in-law criticizes me.
意味:私が料理すると、姑はあらさがしするんです。
未来に割と起こりえること
未来に起こるかもしれないことの中で、実現性が割とあることはどう言ったらいいでしょうか。
実現性が割とあるというのは、「もし明日晴れたら」とか「もし今日宿題が終わったら」ということで、「もし明日交通事故に遭ったら」とか「もし宝くじに当たったら」など確率が低いことではありません。
If it is sunny tomorrow, we are going to have a picnic.
意味:もし明日晴れたら、私たちはピクニックをします。
形としては、
If+主語+動詞の現在形, 主語+動詞の未来形
または
主語+動詞の未来形 if+主語+動詞の現在形
となります。
練習問題
( )の中に入る言葉を選択肢の中から選んでください。
1. The team will definitely lose if he ( ).
a) didn’t play b) doesn’t play c) will play
2. He cried ( ) he had hurt his knee.
a) so b) if c) because
3. Does he have any allergies?
- Yes. If he eats anything with wheat he ( ) very sick.
a) was b) will be c) is
4. A lot of cancers ( ) now be cured if they are detected early.
a) could b) can c) will
5. I drove ( ) he was sleeping.
a) while b) during c) if
6. ( ) a little patience, you can teach your dog how to behave.
a) If b) Because c) With
7. If you ( ) enter a tiger’s den, you can’t get his cubs.
a) don’t b) didn’t c) won’t
8. ( ) we hurry, we won’t be late for the meeting.
a) If b) When c) With
解答・解説・和訳
1. b) doesn’t play
主節が未来で、if節では未来に実際に起こりえることを言っている。
時や条件を表す副詞節の中では未来のことでも現在形になるので、このif節の中は現在形。
意味:彼が出なければ、チームは間違いなく負けるだろう。
2. c) because
主節は通常の過去形なので、過去に実際に起こったことを言っている。だから条件や仮定の入
余地はない。( )以降の節はその理由である。
意味:彼は膝にけがをしたので泣いた。
3. c) is
アレルギーの場合は常にそうなるので、主節も副詞節も現在形となる。
意味:彼は何かアレルギーがありますか。
- はい。小麦が入ったものを食べると、とても具合が悪くなるんです。
4. b) can
一般的な話なので、主節も副詞節も現在形となる。
意味:早期に発見されれば、今や多くのガンは治る。
5. a) while
主節が実際に起こったことなので、条件や仮定は成立しない。
意味:彼が眠っている間、私が運転した。
6. c) With
patienceは名詞なので、前に来るのは接続詞ではなく前置詞。
意味:少しばかりの忍耐で、犬にお行儀よくするよう教えることができる。
7. a) don’t
一般的なことを教えることわざである。
意味:虎穴に入らずんば虎子を得ず
8. a) If
特定なシチュエーションなのでwhenは使えない。
意味:急げばミーティングに遅れないでしょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |