中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【16】

文構造 動詞を修飾する不定詞

英語は文構造をとらえると、ぐっとわかりやすくなります。主語、動詞、目的語などの骨組みを捉えるのは必須ですが、どの言葉がどの言葉にかかっているかという修飾関係も重要です。大人の学び直し英語では【14】から動詞を修飾する要素について学んできました。今回は、動詞を修飾する不定詞を見てみましょう。不定詞の他の用法については以前にも書いています。

 

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不定詞の副詞的用法

動詞や形容詞を修飾する品詞といえば、副詞ですね。

She suddenly came to my house.
意味:彼女は突然私の家に来た。

suddenlycameを修飾しています。

動詞や形容詞を修飾する不定詞は、「不定詞の副詞的用法」と呼ばれています。

She came to my house to give me back my notebook.
意味:彼女は私のノートを返すために私の家に来た。

因みにto my housetoは方向を表す前置詞、to giveto+動詞の原型で不定詞となっています。to give me backcameを修飾しています。

 

不定詞の副詞的用法 - 目的を表す場合

不定詞の副詞的用法として一番わかりやすいのは、上の例文のように「~するために」という意味になる場合でしょう。

不定詞の副詞的用法は目的を表すほか他にもいろいろな使い方がありますが、それは次回見るとしましょう。今回は、これまでに見た不定詞の名詞的用法や形容詞的用法とどう見分けるのか、実際の例文で確認しておきましょう。

 

不定詞の用法の違いで文の意味が変わる

The child accepted to eat vegetables to eat dessert.

この文にはふたつの不定詞が使われています。野菜嫌いの子どもというのはどこの国にもいるようです。

後ろのto eat dessertが直前のvegetablesを修飾すると考えると、わけがわからなくなります。動詞acceptedを修飾する副詞的用法です。

to eat vegetablesacceptedの目的語となっています。「野菜を食べることを受け入れた」ということですね。ここでは不定詞は名詞的に使われています。
意味:その子はデザートを食べるために野菜を食べることを受け入れた。

「○○的用法」といった用語を一生懸命覚える必要はありませんが、意味を理解することは大切です。

ここでは、acceptという動詞が後に不定詞を伴って「~することを受け入れる」という意味になることがひとつのカギです。もうひとつのカギは、意味を成すように文を切るということですね。

 

練習問題

ふたつの例文の不定詞の違いを意識して、文意を取ってください。


a. They all expected to go to paradise.
b. They went out at sunrise to go bird-watching.


a. Alice tried to explain to her mother.
b. The critic used Alice in Wonderland to explain the paintings by Surrealist.


a. They sell flowers to pay for their education.
b. They sell flowers to plant in march.


a. He wanted something to eat.
b. He wanted something to impress his friends.


a. I just called to say “I love you.”
b. To say is one thing; to do is another.

 

解答・解説・和訳


a. 彼らはみな天国に行くことを期待した。
b. 彼らはバードウォッチングに行くために日の出に家を出た。


a. アリスは母親に説明することを試みた。=アリスは母親に説明しようとした。
b. 批評家はシュールレアリストの絵画を説明するために「不思議の国のアリス」を使った。
Alice in Wonderlandは大文字で書かれているため、タイトルであることがわかる。


a. 彼らは教育費を払うために花を売る。
b. 彼らは3月に植える花を売る。


a. 彼は何か食べるものがほしかった。
b. 彼は友達を感心させる何かがほしかった。
aのto eatの後には目的語がないので、somethingがeatの目的語になることがわかります。(somethingはwantedの目的語にもなっています)
bのto impressの後にはhis friendsという目的語があるので、somethingはimpressの目的語にはならないことがわかります。


a. 「愛している」と言うために電話しただけだよ。
b. 言うことはひとつのことで、することはまた別のことだ。=言葉で言うのと行動するのは違う。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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