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大人の学び直し英語【18】

文構造 主語+動詞が2セットある文

文構造の基礎として、主語+動詞、目的語、補語という構成要素のほかに、それらをより詳しく修飾する言葉について解説してきました。ここで、ひとつの文の中に主語+動詞が2セット以上ある文について見ておきましょう。

 

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2セットの主語+動詞がそれぞれ独立している場合

一番わかりやすいのは、andbutで繋がれている場合でしょう。

Marc is a baker and his brother is a chef.
意味:マークはパン職人で彼の兄は調理師です。

ふたつの主語+動詞+補語が並列的にandで繋がれていて、どちらがどちらかに従属しているわけではありません。

 

2セットの主語+動詞が主従の関係にある場合 1

When the shop manager came in, I was watching YouTube on my mobile phone.
意味:店長が入ってきたとき、私は携帯でユーチューブを見ていた。

前のフレーズは、後のフレーズの出来事がどんな時に起こったかを表しています。前のフレーズの代わりにthis morning(今朝)やthen(その時)を入れることもできますね。つまり、前のフレーズが後のフレーズを修飾しています。

while, after, beforeなど、他の時を表す接続詞も、主節を修飾する従属節を作ることが多いです。(いつもではありません)

ifは条件節として主節を修飾する場合もあれば、次のように「~かどうか」という意味を表すこともあります。

 

2セットの主語+動詞が主従の関係にある場合 2

I know he doesn’t have a lot of experience.
意味:彼はあまり経験がないということを私は知っています。

I knowheの間にthatが省略されています。

I know it.

という文と比較してみてください。itの代わりにhe doesn’t have a lot of experienceが入ると考えられますね。

つまり、I knowという大きな「主語+動詞」があり、その動詞の目的語にあたるのが(he doesn’t have a lot of experience)という小さな「主語+動詞」だというわけです。

大きな文の中に小さな文が入っていると捉えてもいいでしょう。

I don’t know if he has enough experience.
意味:彼が十分経験があるかどうか私は知らない。

この文も同じ構造です。
この場合、ifで導かれた節は条件ではなく、don’t knowの内容を表しています。

 

2セットの主語+動詞が主従の関係にある場合 3

I have a secretary who never makes mistakes.
意味:私には決して間違いを犯さない秘書がいる。

I have a secretary. という「主語+動詞+目的語」があり、その目的語secretaryを関係詞whoで導かれた節が修飾しています。後ろの節の主語はwho, 動詞はmakesです。

I have a competent secretary.
意味:私には有能な秘書がいる。

という文と比べてみましょう。competentsecretaryを修飾していますね。competentという形容詞の代わりにwho never makes mistakesがあり、名詞の後ろに置かれているというわけです。

次回から、「主語+動詞」が2セットある文のさまざまなケースを詳しく見ていきます。

 

練習問題

1. Please check (  ) these details are correct.
a) which b) that c) but

2. We lost touch with Charlie (  ) we moved.
a) if b) that c) after

3. They made an offer (  ) I couldn’t refuse.
a) which b) or c) who

4. My brother has never been abroad before, (  ) he is very excited about this trip.
a) which b) so c) because

5. I think (  ) you should go back to your original plan.
a) what b) but c) that

6. I saw her in the street (  ) we didn’t speak.
a) who b) but c) that

7. (  ) you pay peanuts, you get monkeys.
a) Who b) If c) So

8. (  ) friendships enhance our lives, it is important to cultivate them.
a) That b) Which c) Because

9. They all shouted for joy (  ) they heard it.
a) what b) when c) if

10. I don’t know (  ) I can come (  ) I’ll try.
a) if/but b) that/because c) if/or

 

解答・解説・和訳

1. b) that
thatの代わりにifも可。
意味:これらの詳細が正しいかどうか確かめてください。

2.  c)after
意味:引っ越した後、チャーリーとの連絡が途絶えた。

3.  a) which
意味:彼らは私が断れないオファーをした。

4. b) so
このhas been は完了形の経験を表している。abroadは「国外へ」という意味の副詞なので前置詞が付かない。
意味:弟は一度も海外に行ったことがないので、この旅行にわくわくしています。

5.  c) that
この場合のthatは省略も可。
意味:あなたは最初のプランに戻るべきだと思います。

6.  b) but
意味:私は彼女と道で会ったが、話さなかった。

7.  b) If
意味:ピーナッツを払えば猿が来る。(まともに働く人を雇いたければ、まともに払えという意味。)

8.  c) Because
後半の主語itは仮主語で、to cultivate themを指す。themはfriendship。
friendshipは可算名詞としても不可算名詞としても使われる。ここでは、いろいろな友情、たくさんの(人との)友情という意味でsがついている。
意味:友情は私たちの人生をよりよくするのだから、友情を耕すのは大切なことだ。

9.  b) when
実際に起こったことなので、条件を表すifは使えない。
意味:彼らはそれを聞くと喜んで叫んだ。

10.  a) if/but
knowという動詞があるので、「~かどうか」を表すifを使う。「来られるかどうかわからない」という前半を受けて、「けど(but)」が入る。
意味:来られるかどうかわからないけど、(来られるように)がんばってみる。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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