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大人の学び直し英語【10】

文構造 主語、動詞、目的語、補語の役を担えるのはどんな言葉?

前回の記事で、文の骨組みを構成する主語、動詞、目的語、補語について見ました。今回はさらに進んで、主語、動詞、目的語、補語のそれぞれのポジションに、どんな言葉が入るのかを確かめましょう。

主語の役ができるのはどんな言葉?

主語の役割を担うことができるのは、英語でも日本語でも名詞か名詞的なものと決まっています。

名詞は固有名詞や代名詞の主格など、すべての名詞が主語として使えます。

名詞的なものとは、不定詞の名詞的用法や動名詞、theをつけて名詞化した形容詞などのことです。いくつか例を見てみましょう。

To love is not to possess.
loveは品詞として動詞も名詞もありますが、ここは不定詞ですから動詞で「愛すること」ですね。
意味:愛することは所有することではない。

The wise learn many things from their enemies.
- Aristophanes
wiseは形容詞「賢い」ですが、theを付けると「賢い人々」の意味になり、複数扱いです。the richは「裕福な人々」、the poorは「貧しい人々」です。
意味:賢者はその敵から多くを学ぶ。
- アリストファネス 

The impossible now seems possible.
impossibleも形容詞ですが、The impossibleは「不可能なこと」を指し、単数扱いです。
意味:不可能が今や可能に思える。 

名詞節も主語になることがあります。

「節」とは「主語+動詞」がセットになったものです。節にもいろいろあり、名詞的に使われたり、副詞的に使われたり、形容詞的になったりします。

What I want is your opinion.
主語はisの前、つまりWhat I wantです。
意味:私が欲しいのはあなたの意見です。

 

動詞の役ができるのは?

主語に対応して文の要となる「動詞」の役を担えるのは動詞だけで、他の品詞を使うことはありません。助動詞と一緒に使われることも多いです。

 

目的語の役ができるのは?

目的語になるのは名詞か名詞的なものです。

I know that I need to go to the dentist.
knowの目的語はthat以下のすべてだと考えることができます。この場合のthatは省略されることも多いです。
意味:私は自分が歯医者に行く必要があるということを知っている。

 

補語になるのはどんな単語?

補語になるのは名詞か名詞的なもの、または形容詞か形容詞的なものです。

名詞的なものに関しては、主語や目的語のところで見ました。

よく形容詞的なものとして使われるのは、動詞の分詞です。
分詞には現在分詞と過去分詞があります。

 

進行形、受け身、完了形のおさらい

現在分詞を最初に習ったのは現在進行形だという人が多いでしょう。be動詞+動詞のing形で「~しているところ」という意味を表しますね。

Schroeder is playing the piano now.
意味:シュレーダーは今ピアノを弾いているところです。 

この文の中心となる動詞のカタマリはis playingです。(細かく言うと、isは助動詞、playing動詞とする文法書がほとんどです。)

過去分詞は受け身の文(受動態)や完了形で習ったことと思います。

・be動詞+過去分詞の組み合わせで「~される」という受け身の意味になります。 

This symphony was composed by Beethoven. 
意味:この交響楽はベートーベンによって作曲された。 

この文の中心となる動詞のカタマリはwas composedです。

have+過去分詞の組み合わせで「~したところ」「~したことがある」など完了や経験の意味になります。

Charlie has already finished his report.
意味:チャーリーはすでにレポートを書き終えた。 

注意!
現在分詞と動名詞は形が全く同じですが、文の中の役割が異なります。
動名詞は名前通り名詞的な役割を果たします。

 

分詞がbe動詞やhaveなしで使われるとき

現在分詞や過去分詞は、be動詞やhaveなしで使われると、文の中心的な動詞とはなりません。
形容詞並みに名詞を修飾したり、補語になったりします。 

1. The temperature remained freezing.
freezingThe temperatureの補語となっています。
意味:気温は凍えるような寒さのままだった。

freezingを辞書で引くと、動詞freezeの現在分詞のほか、形容詞という記述もあります。現在分詞として使われる頻度が高く、独立した品詞に出世した例です。

2. Linus felt frozen in the pumpkin field.
frozenLinusの補語です。 
意味:ライナスはカボチャ畑で凍えていた。

さて、1の例文ではfreezing、2の例文ではfrozenとなっているのはなぜでしょうか。

1では、気温が他のものを凍らせるほど寒い。
二番目の例文では、ライナスは冷たい気温に凍えさせられている。 

つまり、受け身の文で使われる過去分詞は、補語として使われるときも受け身の意味を保つというわけです。
現在分詞と過去分詞はどちらも形容詞的に使われるわけですが、主語と動詞の行為の関係が能動的なら現在分詞、受動的なら過去分詞と使い分けます。

 

練習問題

(   )に入る語を下から選んでください。

1. We booked (   ) at our favorite restaurant.
a) eat b) a table c) delicious  

2. Ken (   ) decide by this weekend.
a) wants b) must c) has

3. The company remains (   )
a) competition b) compete c) competitive

4. Knowing yourself (   ) true wisdom.
a) should b) well c) is

5. Everybody believes (   ) is my sister.
a) her b) she c) pretty

6. It’s raining again! It’s so (   ).
a) depressing  b) depressed  c) depression

7. She feels (   ) because of lockdown.
a) depressing  b) depressed c) depression 

8. (   ) what you are.
a) Stay b) Go c) Emotion

9.There is no place (   ) home.
a) like b) love c) liking

10. Let’s (   ) in touch with each other.
a) kind b) contact c) keep

 

解答・解説

1. b) a table
bookedとあるので、名詞ではなく動詞であることがわかる。名詞a tableが目的語となる。
意味:私たちはお気に入りのレストランにテーブルを予約した。

2. b) must
decideが動詞。主語Kenは三人称単数だが動詞にsがないので助動詞が入るはずだとわかる。wants to decide, has to decideとtoが付くならa,cも可。
意味:ケンはこの週末までに決めなければならない。

3. c) competitive 
remainが動詞。補語として名詞か形容詞が可能だが、competitionでは意味が通らない。
意味:その会社は競争力を持ち続けている。

4. c) is
Knowing yourselfが主語で動詞が必要。
意味:自分を知ることが真の知恵である。 

5. b) she
believes, isと動詞がふたつある。isの主語が必要なので主格のsheを入れる。
意味:みんな彼女が私の姉だと思っている。

6. a) depressing
It’sのsはisの略でこれが動詞。
雨は気分を憂鬱にさせる側なので現在分詞を使う。
意味:また雨が降っている。ほんとに気が滅入る。

7. b) depressed
彼女はロックダウンのせいで気分を憂鬱にさせられる側なので過去分詞を使う。
意味:彼女はロックダウンで気が滅入っている 。

8. a) Stay
主語がないので命令形である。動詞で始める必要があるが、意味が通るのはStay。
what you areは補語となる。
意味:あなたが今あるままでいて=そのままのあなたでいて。 

9 a) like 
動詞はis。前置詞としてのlikeを入れれば全体がつながる。
意味:うちのような場所はない。=我が家のような場所は他にない。 

10  c) keep
in touchは前置詞+名詞。動詞が必要である。
keep in touchは熟語で連絡を「取り合う」。
意味:お互いに連絡を取り合おう。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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