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大人の学び直し英語【113】英語の動詞11 – 活用6 – 現在・過去・過去分詞 – 不規則動詞

品詞について

前回まで、規則動詞、つまり-edを加えることで過去・過去分詞となる動詞をおさらいしました。今回から、不規則動詞を学習しましょう。不規則動詞は覚えるしかないわけですが、グループ分けをすると覚えやすくなりますよ。

 

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不規則動詞の3つのグループ

不規則動詞は原形とまったく形が変わってしまうこともあれば、原形のママで過去・過去分詞となるものもあります。
パターンとしては、次の3つにグループ分けできます。

A-A-A型
原形も過去も過去分詞も同じ形です。

A-B-B型
過去形と過去分詞形が同じ形です。その意味では、規則動詞と似ていますね。

A-B-C型
原形、過去、過去分詞の全てが異なる形になります。

A-B-A型
原形と過去分詞が同じ、過去形のみ異なるというパターンです。

 

不規則動詞 A-A-A型

A-A-A型になる動詞のほとんどは、母音がひとつだけです。
※母音がひとつの動詞はすべてそうだというわけではありません。

お馴染みの動詞、put, cut, shut, costは過去・過去分詞でもよく使うので、必ず覚えておきましょう。

1 It costs a fortune.
意味:それはものすごく高い。

2 It cost a fortune.
意味:それはものすごく高かった。

1は現在で、主語Itが三人称単数なので動詞costに-sが付いています。
2は過去なので、-sが付かず、原形と同じ形です。

cast「投げる」「役者を選ぶ」もこの仲間です。
例外的に2音節になるbroadcast「放送する」も同じです。

 

不規則動詞 A-B-B型

過去形と過去分詞形が同じとなる動詞は数が多いですね。
このグループは、さらにいくつかの小グループに分けることもできます。
パターンが似ているものはまとめて覚えておきましょう。

※原形の発音や綴りですべての動詞の過去・過去分詞が決まるわけではありません。こんなパターンのものが多いということです。

・原型の母音が[i:](イー)で過去・過去分詞が[e](エ)となるもの

feel – felt – felt(感じる), keep – kept – kept(保つ)など

read(読む)もこのグループに入ります。スペリングの上ではA-A-Aのようですが、発音は「イー」が「エ」となるからです。
read(リード) – read(レッド) - read(レッド)

・原型の母音はさまざま([ai](アイ)や[i](イ), [æ](ア), [i:](イー))で過去・過去分詞が-ought, -aught[ɔ:](オー)となるもの

buy – bought – bought(買う)など

・原型の語尾が[d](ドゥ)で過去・過去分詞が[t](トゥ)となるもの

send – sent – sent(送る), build – built – built(建てる)など

同じA-B-B型の中でも、よく使う動詞ほどイレギュラーです。

have – had – had, say – said – said, sit – sat – sat, stand – stood – stood, find – found – found
そして、get – got – got/gottenは過去分詞に二形あり、どちらを使ってもOKです。

※ある動詞が規則動詞か不規則動詞か、不規則動詞ならどのグループに入るのかに関して、予測を立てることはできますが、最終的には辞書を引いて確かめる必要があります。

次回はA–B-C型を見ていきましょう。

 

練習問題

次の文を( )内の指示に従って書き換えてください。

1 Her husband works at night and sleeps during the day. (last winterを加えて)
2 Your son plays the guitar well enough for a beginner. (two years agoを加えて)
3 We spend a week in mountains every year. (下線部をlastに変えて)
4 The cat catches mice. (yesterdayを加えて)
5 My father cut an orange into quarters yesterday morning. (下線部をeveryに変えて)

 

解答・解説・和訳

1 Her husband worked at night and slept during the day last winter.
和訳:この前の冬、彼女の夫は夜働いて昼間寝た。
-workは規則動詞。語尾が無声子音なので、「ワークトゥ」と発音
-sleepはA-B-B型で、原型の母音が[i:](イー)で過去・過去分詞が[e](エ)となるもののひとつ

 

2 Your son played the guitar well enough for a beginner two years ago.
和訳:息子さんは2年前に初心者としては充分上手にギターを弾いた。
-playは規則動詞。-yで終わるがyの直前が母音のため、普通に-edを加える。

 

3 We spent a week in mountains last year.
-spendはA-B-B型で語尾の-dが過去・過去分詞で-tに変わるタイプ。
和訳:私たちは去年山で1週間過ごした。

 

4 The cat caught mice yesterday.
和訳:その猫は昨日ネズミを捕まえた。
-catchはA-B-B型で過去・過去分詞が-ought, -aught[ɔ:](オー)となるもののひとつ

 

5 My father cuts an orange into quarters every morning. 
和訳:父は毎朝オレンジを4つに切る。
-cutはA-A-A型。三人称単数現在のときは、-sを付けるのを忘れずに。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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