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大人の学び直し英語【67】

否定文 – 本動詞のhaveと助動詞のhave -2-

前回から、本動詞にもなれば助動詞にもなるhaveの扱いについておさらいしています。前回は動詞の過去分詞と一緒に完了形を作るhaveについて学習しました。今回は、have to「~しなければならない」とhad better「~した方がいい」を見てみましょう。

助動詞としてのhave

前回の完了形を作るhaveでは、否定文を作るときにhaveにnotを加えることを確認しました。

I have eaten my breakfast.
意味:私は朝ごはんを済ませました。
I haven’t eaten my breakfast.
意味:私は朝ごはんを食べていません。

この場合のhaveは助動詞なので、canやwillと同じでdon’t やdoesn’tを加えることはありません。次のようにhaveが本動詞として使われているときと区別しましょう。

I don’t have appetite.
意味:私は食欲がありません。

 

助動詞mustに代わるhave to

では、次の場合はどうでしょうか。

I have to wake up early tomorrow morning.
意味:私は明日の朝早く起きないといけない

このhaveも本動詞ではありません。本動詞は直後にあるwakeです。have to=mustということは、助動詞として扱えるはずです。
助動詞ならhaveにnotを付ければいいのかというと、そうはなりません。否定文は次のようになります。

I don’t have to wake up early tomorrow morning.
意味:私は明日の朝早く起きないでいいんだ。

have toを使った文では、一般動詞と同じように、don’t/doesn’t/didn’tを使って否定文を作ります。have toは一体で、haveだけ取り出してnotは付けられないのだということで納得するしかありません。

疑問文でもやはりdo/does/didを使います。

Do you have to wake up early tomorrow morning?
意味:あなたは明日の朝早く起きないといけないの?

 

「~した方がいい」 - had betterの場合

 しかし、次の場合はまた事情が異なります。

You look pale. You’d better go to the doctor.
意味:顔色が悪いね。医者に行った方がいいよ。

You’d better はYou had betterの縮約形で、会話ではたいてい縮約形が使われます。
否定文にするには、’d betterでひとつの助動詞と考え、後にnotを置きます。

have toも一体と考えてdon’tやdoesn’tを用いるのですから、これでは理屈に合わないと思う人もいるでしょう。ただ、hadは原形ではなくすでに活用した形で、直前に他の助動詞don’t, doesn’tなどを置いて原形に戻したら、何のことやらわからなくなってしまうでしょう。

もうひとつ、had betterの否定形で気を付けなければならないのは、その意味合いです。脅しのニュアンスを含むことが多いのです。

You’d better not tell the police.
意味:警察には言わない方が身のためだぜ。

 

練習問題

次の文にnotを付けて否定文にしてください。

1 This building has five floors.

2 This beautiful old building has been restored.

3 My father has to take pills to control his blood pressure.

4 I had to wait in the rain.

5 We’d better treat it as a joke.

6 The students have great respect for their history teacher.

7 We have lived in the same house for twenty years.

 

解答・解説・和訳

1 This building doesn’t have five floors.
-動詞はhaveひとつなので本動詞であることが明らか。
和訳:このビルは5階建てではありません。

2 This beautiful old building hasn’t been restored.
-has+過去分詞なので完了形の文。haveの後はbe動詞の過去分詞+他の動詞の過去分詞となっているので、完了形の受動態である。
和訳:この美しい建物は、修復されていません。

3 My father doesn’t have to take pills to control his blood pressure.
-My father has toと三人称単数なのでdoesn’tを付け、hasを原形に戻す。
和訳:父は血圧をコントロールするために薬を飲む必要はありません。

4 I didn’t have to wait in the rain.
-had toと過去形なのでdidn’tを付け、hadを原形に戻す。
和訳:私は雨の中で待たないですみました。

5 We’d better not treat it as a joke.
意味:私たちはそれを冗談として扱わない方がいい。

6 The students don’t have great respect for their history teacher.
-動詞はhaveひとつなので、本動詞であることは明らか。
意味:学生たちは歴史の先生にあまり敬意を持っていない。

7 We haven’t lived in the same house for twenty years.
-haveの後に過去と過去分詞の同形が来れば、過去分詞だと分かる。この文はhave+過去分詞で現在完了の継続。
和訳:私たちは同じ家に20年住んでいるわけではありません。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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