TOEFL Junior®のABC【4】TOEFL Junior®の構成と時間
世界中の中高生が受験する英語資格試験のひとつ
TOEFL Junior®をズバッと解説!
これまでの記事で、TOEFL Junior®の他の検定試験との違いや位置づけ、スコア表の特徴について書いてきました。これからいよいよテストの中身について見ていきましょう。今日は試験の構成と時間について簡単にまとめ、リスニングテストの内容に入ります。
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TOEFL Junior®の構成と時間
前にも述べた通り、TOEFL Junior®の問題はすべて選択式です。
リスニング42問、文法・語彙42問、リーディング42問の計126問から成ります。
時間はリスニングが約40分、文法・語彙25分、リーディング50分、全体で約1時間55分です。
本番では、説明や指示もすべて英語なので、指示文にも慣れておいた方がいいでしょう。
TOEFL Junior®のリスニング
リスニングパートには3種類の問題があります。
1. 中学校や高校で生徒が教職員から受ける指示を聞く。設問はひとつ。
2. 生徒同士、または生徒と職員の会話を聞く。ひとつの会話に設問はふたつずつ。
3. 中学・高校の授業の一部を聞く。設問は4つずつ。
最初のふたつのタイプは「ノン・アカデミック」と呼ばれ、3つ目は「アカデミック」と分類されています。
「アカデミック」などと言うと大層に聞こえますが、授業の内容を理解するということです。お勉強だから「アカデミック」なのです。
ただ、日本でも中学・高校の授業は侮れないものがあります。普段の会話とは違う表現を使うこともあります。それを英語で理解しなければならないのですから、簡単とは言えません。
授業で話をするのは教師とは限らず、体験農場のスタッフだったり動物園の飼育員だったりします。また、生徒同士の討議が取り上げられることもあります。
リスニングが得意だ、苦手だといっても、1~3のどれがやりやすいかは人によって違います。どの形式にも慣れておくといいですね。
最初に流れるのは例題
指示(directions)がすべて英語だということで、初めて受ける人は注意しましょう。リスニングパートで最初に流れるのは指示と例題です。問題の種類が変わるごとにまた短い説明があります。
つまり、リスニングパートには計3回指示が流れるということです。指示は音声だけではなく、問題文にも印刷されているのでわかりやすいと思います。指示を聞きながら耳を慣らすといいですね。
本文も設問も1回だけ読まれる
本文や設問が繰り返し読まれることはなく、1回で内容を聞き取る必要があります。設問が読まれてから答えを選び、解答用紙にマークするまでの時間は10秒です。
内容に関する予備知識は必要ない
どの問題も、英語で言っていることが理解できれば答えられる問題ばかりです。ノン・アカデミックもアカデミックも、科学や歴史の予備知識は求められていません。
ノン・アカデミックにも、授業での先生からの指示が出題されることがあります。そこに知らない人物名などが出てくるかもしれません。知っている人物なのに、英語で言われるとわからないかもしれません。わからなくても、そこで引っかからないでください。
実際の授業でも、生徒たちは新しいことを学ぶはずです。
ですから、その人物が誰かを予め知らないと答えられない設問は出ません。
例えば、先生がある建築家の名前を言ったとしましょう。その建築家を知っていようがいまいが、 次のような設問には関係がありません。
What will the class probably do next?
意味:生徒たちは次に何をしますか。
先生がこれから何をすると言ったか聞き取れていれば答えられるでしょう。
先生は、建物の写真を見せると言ったでしょうか。建築家が生きた時代について説明すると言ったでしょうか。あるいは、建築家とはどのような仕事なのか、説明するよう求めたでしょうか。
実際に留学したら、その時その場で話されていることを理解するのが重要ですね。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |