TOEFL Junior®のABC【18】言い換え表現に注意

世界中の中高生が受験する英語資格試験のひとつ
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TOEFL Junior® Reading Sectionの8回目です。長文問題では、常に言い換え表現に注意することが必要です。今回は、長文の言い換え問題に対処するにはどうすればいいのか見ていきましょう。

言い換え表現に注意

設問や選択肢では、本文と同じ内容のことを別の表現や単語で表していることが多いです。

例えば、本文でinvent a new scissor「新しいハサミを発明する」となっていたのに、設問や選択肢ではcreate a new tool「新しい道具を作り出す」という表現に代わっていたり、they are visibleがthey can be seen(どちらも日本語にすると「それらは見える」)となったりします。

「言い換え」はテストのときだけではない

このような現象はテストのときだけ起こるのではなく、英語などのヨーロッパ言語は、文章で同じ言葉の繰り返しを避ける傾向があります。

たとえばバラについて書くとしたら、何度も「バラは」「バラを」と言わなければならないわけですが、いつもrosesやその代名詞theyを使うわけではありません。
文章の最初ではもちろんrosesという単語を出しますが、その後は繰り返しを避けるためにthese beautiful flowers(この美しい花)と言ったり、the difficult plants(その気難しい植物)と言い換えたりします。

クロード・モネについての文章なら、the genius French artist(その天才的なフランス人芸術家)と言い換えたり、the founder of the impressionism(印象派の創始者)と表現したりするでしょう。

言い換え問題は、受験者をひっかけようとして、ことさらややこしくしているのではありません。英文では普通のことで、知っておく必要があるのです。

では、これに対応するにはどうしたらいいでしょうか。 

暗記に頼らず読解力を駆使する

ひとつの英単語にひとつの和訳を対応させて覚えるだけでは、言い換え問題に対処できないでしょう。

かといって、辞書に載っている意味を全部覚えたり、すべての類義語を覚えたりするとなったら、いくら時間があっても足りません。

ふだんから、単語ではなく文を読み、文ではなく文章を読む習慣をつけておきましょう。
一朝一夕にできることではありませんが、文の中でひとつひとつの単語を理解し、文章の中でひとつひとつの文を理解するよう意識してみてください。

字面を追わず、文脈を追う

人間が書いた文章には必ず文脈があります。
著者にはその文章を書いた意図があります。ある意図に沿って書かれた文章には、有機的な流れがあるものです。その流れを追って読むようにしましょう。

語彙の学習と読解の学習は並行して進める

 基礎が重要であることは言うまでもありません。
では、英語の基礎とは何でしょうか。
それは単語ではありません。

基礎的な単語もあれば応用的な単語もあります。
基礎的な文法もあれば応用的な文法もあります。
基礎的なリスニングもあれば応用的なリスニングもあります。
そして、基礎的な読解もあれば、応用的な読解もあります。

単語帳など語彙の学習も、もちろん役立ちます。
語彙の学習は読解力を高めてくれます。
そして、読解は語彙力を高めてくれます。
「あの本のあの場面で出てきた単語」と、ひとつひとつ無機的に切り離して覚えた単語とでは、覚えやすさも理解度も違うからです。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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