TOEFL Junior®のABC【14】リーディングセクション - 本文全体の情報が必要な設問
世界中の中高生が受験する英語資格試験のひとつ
TOEFL Junior®をズバッと解説!
TOEFL Junior® Reading Sectionの4回目です。前回までは、本文の全文を読まないでも解答のヒントが見つかる設問について解説しました。今回から、ほぼ全文を読まなければ正答できない設問を取り上げ、対策を解説します。まず、本文の内容と一致しない選択肢を選ぶ問題と、一致する選択肢を選ぶ問題を見てみましょう。
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TOEFL Junior® Reading SectionのNOT問題
本文と合っている選択肢を選ぶのではなく、合っていない選択肢を選ぶ問題で、ノン・アカデミック、アカデミックの両方で出題されます。
他の設問では、設問のみ目を通し、選択肢はチェックしないで本文を読むことをおすすめしています。
しかし、NOT問題は例外で、本文に入る前に選択肢も読んでおいた方が解きやすいです。なぜか。選択肢のうちひとつだけが本文の内容と違っていて、残りの3文は本文と一致しているわけです。つまり、選択肢を読むことで本文の内容を先取りできるということです。
選択肢を読んだ後で本文に入ると、「あ、これは選択肢にあった、これもあった…」と確認しながら読めます。本文を読み終わるころには、正解が分かるでしょう。
ただ、本文の一部を読んだだけでは、本当にその選択肢の内容が出てこないのか、それとも読んでいないところに出てくるのかがわかりません。前半を読んだだけで正反対のことを言っていることがわかれば話は別ですが、NOT問題は原則として本文全体のチェックが必要です。
本文の内容と合っているものを選ぶ問題
では、本文の内容と一致する選択肢を選ぶ場合はどうでしょうか。
この場合は、他の問題と同じように設問だけ読んで、選択肢までは見ない方がいいでしょう。その方が、誤った先入観なしに本文の内容を掴めるからです。なにしろ選択肢のうちのほとんどが、本文と合っていないわけですから。本文を読みながら、分かる都度、他の設問に答えていき、最後に選択肢を見れば、どれが違っていてどれが一致しているかわかるはずです。
本文全体の情報が必要な設問では、拾い読みなどしてはいけません。どこに解答のヒントがあるかわからないからです。全文きちんと読めば、読み直す必要が生じることも少なくなります。
本文と設問の間を何度も行ったり来たりすると、かなり時間のロスになります。全問解きたい人は、一度で内容が把握できる読み方をしましょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |