TOEFL Junior®のABC【16】リーディングセクション - 要旨を問われる問題
世界中の中高生が受験する英語資格試験のひとつ
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TOEFL Junior® Reading Sectionの6回目です。前回は、メール文の要旨を問う問題について学習しました。今回は、アカデミックな文章の要旨をどう見つけたらいいか見ていきましょう。
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アカデミックな文章の要旨を問う設問
アカデミックな文章の要旨を問う設問とは、次のようなものです。
What is the passage mainly about?
意味:この文章は主に何についてですか。
What is the main topic of the passage?
意味:この文章の主なテーマは何ですか。
What is the purpose of the article?
意味:この記事の目的は何ですか。
What is the best title for the story?
意味:このストーリーのタイトルとしてどれが最もふさわしいですか。
要旨は本文のどこにある?
要旨は本文のどこに書かれているでしょうか。
それは文章によって異なります。
最初に一番大切なことが書かれている場合もあれば、最初の段落は単なる導入である場合も多いです。
かといって、最後に大切なことがあるとも限りません。
どこか一か所を見れば正解が選べる問題と違って、テーマを問う問題では、本文全体を読むのが不可欠です。
要旨は、本文のいたるところにあるのです。
本文の内容とあっているものを選ぶ問題とは違う
本文に書かれていることと一致する選択肢があるからといって、それがテーマとはかぎりません。
それは要旨ではなく、ひとつの例かもしれませんし、要旨の背景かもしれません。また、読者の興味を引くための導入部分かもしれませんね。
実際の問題では、4つの選択肢のうち3つくらいは本文に出てくる内容となっています。
キーワードはどのくらい役立つか
要旨を問う問題というと、英語でも国語でもキーワードに注目する人が多いかもしれません。
この場合のキーワードとは、その文章の中で何度も登場する言葉のことです。
確かに要旨を見極める上で大切なヒントとなりますが、4つの選択肢のうちふたつに同じキーワードが入っていることも少なくありません。
単語や表現の言い換え
キーワードを探すときにも忘れてならないのは、英語は日本語より言い換えが多いということです。
代名詞で言い換えることもあれば、同じ内容のことを別の単語や表現で言い換えることもあります。
例えば、pianoをmusical instrument(楽器)と言い換えたり、chimpanzee(チンパンジー)をanimal(動物)と言い換えたりすることはよくあります。また、固有名詞を一般名詞に言い換えることもあります。Londonならcity, Morocco(モロッコ)ならcountryといった具合です。
要旨は本文の広い範囲に登場する
キーワードとして、pianoが本文のいたるところに出てきたとします。選択肢として、Invention of a Musical Instrument(ある楽器の発明)というものとMy Mother’s Piano(母のピアノ)というものがあるとします。そして、そのどちらも本文の中に出てくるとしましょう。要旨は、より多くの範囲にわたって話題になっている方です。
例えば、文章の導入として、筆者の母のピアノのことがまず取り上げられ、その後、本文のほとんどの部分でピアノの発明について書かれていたらどうでしょうか。その場合、「母のピアノ」は確かに本文に出てはくるが、要旨ではなく、「ピアノの発明」が要旨だということになりますね。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |