TOEFL Junior®のABC【7】文法・語彙セクションの構成
世界中の中高生が受験する英語資格試験のひとつ
TOEFL Junior®をズバッと解説!
前回はTOEFL Junior®のリスニングについて解説しました。今回は、PART2の文法・語彙セクションを見てみましょう。このセクションは原文ではLanguage Form and Meaningと名付けられている通り、単語の「形」を問う問題と「意味」を問う問題が出題されます。
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TOEFL Junior® PART2 文法・語彙セクションの構成
問題数は全部で42問。
時間は25分です。
英検®の文法・語彙問題とは形式が異なるので注意しましょう。
単文穴埋めではなく、4文から9文程度のまとまった文章のそれぞれに、4箇所から8箇所の「穴」があり、4つの選択肢の中から選ぶようになっています。
選択肢は単語ひとつの場合もあれば、6語くらいのフレーズの場合もあります。
文章の種類は、ノンアカデミックなもの(学習内容とは直接関係ないもの)とアカデミックなもの(学習の内容にかかわるもの)とに分かれます。
ノンアカデミックなものは手紙やeメール、告知文などで、文章全体は4~5文。
アカデミックなものは雑誌などの記事や伝記の形式で、7~9文です。
それぞれの文章に、文法問題と意味を問う問題が散りばめられています。
TOEFL Junior®の文法問題
文法問題としては、動詞の形(時制、主語人称との一致、動名詞と不定詞、受動態vs能動態、現在分詞と過去分詞など)、比較、助動詞、関係詞、前置詞、可算名詞不可算名詞などが出題されます。
基本を大切に文構造を見極める
文の構造を捉えていないと答えられない問題も多いです。
例えば、次の問題を見てください。
We will be giving a white T-shirt to
(A) every student who will help us clean the hall.
(B) help us for the student to clean the hall.
(C) a hall for every student to clean.
(D) every student will help us clean the hall.
動詞giveがどのような構造を取るか思い出しましょう。
「人に物を上げる/もらう」という意味にするにはふたつのやり方がありますね。
ひとつは「give+人+物」のSVOO文型、もうひとつは「give+物+to人」です。
「私たちはそれぞれの学生に白いTシャツをあげることになっています。」という文を英語にすると
We will be giving every student a white T-shirt.
または
We will be giving a white T-shirt to every student.
となるはずです。
例題では、 a white T-shirt toがすでに前に出ているので、toの後には上げる相手が来るはずです。
ここまで考えると(A)か(D)のどちらかが入ることがわかるでしょう。
主節と従属節の関係を考える
(A)を入れてみると、Tシャツを上げる相手であるevery studentをwho以下の関係代名詞節「主語+動詞」が修飾する構造になります。つまり、関係代名詞whoを入れることで、文全体の「主語+動詞」はWe will be givingであり、who以下は従属節だとわかるのです。
(D)を入れると、We will be giving a white T-shirtという節とevery student will help us clean the hall.という節がそれぞれ「主語+動詞」として独立してしまい、その関係がわからなくなります。
よって、正解は(A)です。
各文の「主語+動詞」を見極め、「主語+動詞」のセットがふたつ以上あるときは必ずその関係を把握するようにしましょう。
次回もTOEFL Junior®の文法問題を続けます。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |