TOEFL Junior®のABC【6】リスニングの構成
世界中の中高生が受験する英語資格試験のひとつ
TOEFL Junior®をズバッと解説!
前回から、TOEFL Junior®のリスニングについて解説しています。そして、リスニング全体でどんなタイプの設問が出るのかご紹介しました。今回は、本文について見てみましょう。
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TOEFL Junior®のリスニング構成
リスニングは合計42問ほどで3部に分かれています。
時間は全部で約40分です。
リスニング第1部 – ノンアカデミック – ひとりの人が話すのを聞く
最初の10問では、ひとりの人が話すのを聞いて、ひとつの話に1問ずつの設問に答えます。
話しているのは学校の教職員という設定が多いようです。授業や課外学習、クラブ活動、その他学校生活のさまざまな場面で聞く可能性のある説明、注意、指示などが出題されます。
第1部の内容はアカデミックなものではなく、勉強の中身が出てくることはありません。授業の場面でも、先生からの指示などが理解できるかどうかを問われます。
リスニング第2部 – ノンアカデミック – 対話を聞く
第2部では4つほどの対話を聞きます。教職員が生徒に何か説明していたり、生徒が教職員に相談していたり、生徒同士が何か話し合っているという設定です。
本文は第1部より長く、ひとつの対話に3~4つの設問があります。
内容はアカデミックなものではなく、施設の使い方や課題の進め方、一緒に宿題をする相談、学校のプロジェクトに関する意見などです。
会話は長めなので、中心的な話題以外についでの話なども出てきます。情報をごっちゃにしないよう、話の流れについていくのが大切ですね。
たまたま聞き取れた単語に反応せず、話の本筋を捉えるのが肝要です。
リスニング第3部 – アカデミック – 授業を聞く
第3部はいよいよ授業の中身です。学校の先生による授業はもちろん、工場見学や農場見学などの課外学習や、さまざまな分野のゲスト講師による授業も取り上げられます。
先生や講師がひとりで話しているパターンもあれば、生徒との質疑応答が含まれるパターンもあります。
予備知識を持っている必要はありませんが、科学的な話をされるとまるでついていけないとか、社会には全然関心がないという場合はちょっときついかもしれません。
たまには英語のドキュメンタリーなど見ておくといいでしょう。さまざまな話題に関心を持ち、触れておくことで、話についていきやすくなります。
できれば、英語の音声+英語の字幕付きで見ると勉強になるでしょう。英語の字幕が入手できない場合、英語の音声+日本語字幕でも効果はあります。話題に慣れる、英語の音声に慣れるということを目標に、楽しみながら視聴してみましょう。
専門用語も出てきますが、覚えなければいけないものではありません。
設問で専門用語の意味を問われる場合もあります。しかし、予め意味を知っているかどうかを問われているわけではありません。
話の中で、わかりやすい言葉を使って用語を説明していたのが聞き取れたかどうかがテストされているのです。
覚えるべき語彙
やたらと難しい単語に手を出すより、中学英語で覚えるべき単語をしっかりと復習しておきましょう。特に、学校生活で出てくる言葉は必須です。
lab(実験室)、experiment(実験)、library(図書館)、principal(校長)、hallway(廊下)、sign up(申し込む)などのほか、欧米の学校でよく出てくるcafeteria(学食)、donation(寄付)なども押さえておきましょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |