TOEFL Junior®のABC【10】構成、内容、解く手順、そして設問の種類
世界中の中高生が受験する英語資格試験のひとつ
TOEFL Junior®をズバッと解説!
TOEFL Junior®に関して、これまでListening SectionとLanguage Form and Meaning Section(文法・語彙セクション)についてお話してきました。これからいよいよ、最後のReading Sectionに入りましょう。今回は、構成、内容、解く手順、そして設問の種類についてご説明します。
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Reading Sectionの構成
Reading Sectionは所要時間50分。6パートほどに別れています。
ひとつのパートにひとつ長文があり、長文のそれぞれに5問から9問の設問がついています。
Reading Sectionの内容
長文の内容は、中高生が英語圏の学校生活で出合う文章です。
学校内の掲示やプリント、メール文など直接学習に関係ない「ノン・アカデミック」なものと、歴史や科学、環境などに関する「アカデミック」なものがあります。
Reading Sectionを解く手順
まず設問に目を通しましょう。
この時、選択肢までは読まないことをおすすめします。選択式のテストはどれもそうですが、「正しいものを次の4つの中から選べ」という問題の場合、3/4は間違った情報です。人はどうしても先入観に影響されてしまうので、本文を見る前に間違った選択肢を読むのは避けたいですね。
ただし、「本文と合っていないものを選べ」という問題の場合は別です。3/4が本文に出てくる内容なので、目を通すことで先取することができます。
間違いを避けるため、設問には通常次のように下線が引かれています。
According the text, which of the following is not true?
意味:本文によれば、次のうち本当でないのはどれか。
ひとつの長文に付された設問数が多いので、設問を最後まで読んでいると最初の設問が何であったか忘れてしまうかもしれません。先に設問の3問目くらいまで目を通して本文を読み始め、答が分かる都度マークして、本文の1/3から半分くらい読んだところで残りの設問を読むというのがいいでしょう。
そしてまた本文を読み続けます。
設問では何を問われるのか
設問内容には次のようなものがあります。
-5W1H(誰が、いつ、どこで、なぜ、何を、どのように)といった具体的な情報を問う問題
- 文章の要約やテーマを求めるものなど、全体として何について書かれているかを問う問題
- 段落の内容を問う問題
- 本文中のひとつの単語を取り上げ、それと入れ替えられる単語はどれかを問う多義語の問題
- イディオムの意味を問う問題
- 本文中の代名詞が何を指すかを問う問題
- 本文中に述べられていることと一致しているもの、または一致していないものを選ぶ問題
- 本文中に直接的な記述はないが、本文を読めば明らかにわかることについて問う問題
次回からはどんな文章が出題されるのか、どのように解いたらいいのか、具体的に見ていきましょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |