TOEFL Junior®のABC【13】リーディングセクション - ヒントの見つけ方
世界中の中高生が受験する英語資格試験のひとつ
TOEFL Junior®をズバッと解説!
TOEFL Junior® Reading Sectionの3回目です。リーディングパートでは、全文読むのが原則ではありますが、設問によってはごく一部を見て正解を選べるものもあります。前回は、多義語の問題について解説しました。今回も引き続き、ヒントを探しやすい設問について見てみましょう。
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代名詞などが何を指しているかを問う問題
国語の問題でもおなじみだと思いますが、「それ」「あの」「この時」などが何を指しているか問う問題です。
英語は日本語より代名詞などを使う頻度が多いので、何を指しているかがわからなければ、意味を取り違えてしまいます。
TOEFL Junior®でもこの点が重要視されているらしく、よく出題されます。
he, she, we, you, they, him, her, his, it, our, us, your, their, mine, then, there, here等々が何を指しているのか、ひとつひとつ明確にしながら読み進める習慣をつけておきましょう。
たいていは代名詞の前に出てきたものを指します。また、あまり遠いものを指すことはありません。
指すものが単数か複数か、女性か男性か、時か場所かなどをヒントに答えを見つければ、それほど難しい問題ではないでしょう。
本文から一文を引用している設問
前回取り上げた多義語の問題は、本文に使われているひとつの多義語や表現を取り上げるものでした。本文の文脈で、その語が他のどの単語・表現に置き換えられるかが問われます。
今回は、本文からの引用がもっと長く、ひとつの文やフレーズが丸ごと引用されている場合を見てみましょう。
例えば、次のような設問があったとします。
What does X imply by saying; “I’m not good at cooking.”
直訳すれば「Xは『私は料理が得意じゃありません』と言うことによって何を伝えたいのですか。」となります。
答は文脈によって違ってくるので、この文だけ読んで正解を出すことはできません。まず本文のどこにこの文があるのかを見つけましょう。そして、その前後、特に前を読むことです。その後で選択肢を確認しましょう。
(A) He would rather do the dishes.
(B) He wants to learn how to cook.
(C) He thinks he should cook.
(D) He thinks he shouldn’t cook.
意味
(A) 彼はどちらかといえば皿洗いの方がしたい。
(B) 彼は料理の仕方を習いたい。
(C) 彼は自分が料理をするべきだと思っている。
(D) 彼は自分が料理をするべきではないと思っている。
もし本文で、この引用文の前に役割分担の話をしていたらどうでしょうか。ふたりの人物が話し合っていて、どちらが料理をし、どちらが皿洗いをするか決めようとしていたとすれば、答は(A)になるでしょう。
別のシチュエーションなら答えも変わります。例えば、子どもが伯母の家に遊びに行っていて、伯母が台所でしていることに興味を示しているとします。「手伝っていい?」と言った後にこの一文が続いているとしたら、答は(B)が自然でしょう。
この手の問題は、引用文の近くにヒントが潜んでいます。本文を全部読む自信がない人は、優先的に解くことをおすすめします。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |