映画で学ぶ|僕のワンダフル・ライフ A Dog’s Purpose
「何となく~だと分かった」
英語で何て言う?
日本で英語漬けになる環境を作るのが難しいなら、日本語字幕がない映画の公式予告編でリスニング力を鍛えましょう。映画情報を知ることができて、リスニングの学習にも役立ちます。英語フレーズや表現、日本との文化の違いなどのワンポイントの解説から、すべての英語のセリフと翻訳も掲載しています。今回は動物好きの方は見逃せない感動作『僕のワンダフル・ライフ』です。
作品情報
『僕のワンダフル・ライフ』
原題:A Dog’s Purpose
日本公開:2017年 9月29日(金)
あらすじ
犬を飼うことのいちばんの幸せ、それは犬たちがくれる無償の愛。“群れ”の立派なボスを務める飼い主から、きちんと世話もできないダメダメな飼い主にまで、犬は文字通り全身全霊で愛情を注いでくれる。
ゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーの“最愛の人”は、暑い車の中に閉じ込められて苦しんでいるのを救ってくれた、8歳の少年、イーサンだった。それ以来、1人と1匹は喜びも悲しみも分かち合い、固い絆で結ばれていく。だが、犬の寿命は人間よりうんと短い。ついに、旅立つ日がきてしまう──はずが、ベイリーの愛は不死身だった!
アメフト選手になる夢を断たれ、初恋の人とも別れてしまったイーサンの未来を心配し、ベイリーは何度も生まれ変わった。なぜなら、「イーサンを愛し、幸せにするのが僕の役目」だから!
しかし、そう簡単にはイーサンと遭遇できない。ようやく3度目の生まれ変わりでイーサンとの再会を果たしたベイリーは、自らに与えられた“重要な使命”に気付くのだが──。
みどころ
本作の主人公ベイリーは、全く異なる4つの“犬生”を生きます。犬の中でも特別人懐こいことで人気のゴールデン・レトリバー、走る姿も凛々しい警察犬ジャーマン・シェパード、エリザベス女王の愛犬としても知られるコーギー、そして最後、遂にイーサンと再会する、セント・バーナードとオーストラリアン・シェパードのミックス。4番目の姿のベイリーが“使命”を果たした後、イーサンは彼がベイリーだとわかるのか? その答えとなるシーンに心を揺さぶられながら、観る者の心に深く刻まれる感動作が誕生しました。ベイリーの声を担当したのは、世界的大ヒット作『アナと雪の女王』でオラフの声を演じたジョシュ・ギャッドというところにも注目です。
知っておきたい英語・文化のワンポイント
「何となく~だと分かったよ」英語で何て言う?
特に犬好きな方、犬を飼ったことのある方にはたまらない今回の映画。「大切な何か」のために、姿は変われど、何度も生まれ変わって登場するベイリー。一緒に育ってきた少年イーサンとのお別れの時がついに近づき、ベイリーは心の中でこのように言っています。
As the years went by, I could tell my time with Ethan was coming to an end.
時がたつにつれ、イーサンと一緒にいられる時間に終わりが近づいているのを感じ取ってきた。
何か変化があった時など、どんなことが起きつつあるのかが自分で分かった時に使える表現I could tell… 明確に分かったというよりも、「なんとなく感じ取った」といったニュアンスで使います。どんな時に使えるか、さっそく例文を見てみましょう。
A. You always drink chamomile tea before bed but last night you had vodka. Something happened, didn't it?
A. 寝る前はいつもカモミールティー飲んでるあなたが、昨日はウォッカ飲んでたけど、
何かあったんでしょ。
B. Yeah, I got into a fight with my boyfriend. I wanted a Chanel cell phone cover but when I looked at it, it said "Channel"!
B. そう、彼氏とけんかしたの。私の誕生日プレゼントに欲しかったのは、
シャネルの携帯カバーだったのに、よく見たら「チャンネル」って書いてあったの!
A. I could tell you were mad. Next time you should go present shopping together.
A. なんとなく怒ってるの分かったよ。次は一緒にプレゼント買いに行くべきだね。
寝る前の飲み物がいつもと違うことで、何かがあったのかなと察知し、翌日、「自分は感づいていたよ」と伝えていますね。もう一つ例文を見てみましょう。
A. Good morning! Which shoes should I wear today? Should I wear the Ferragamo or the Louis Vuitton …
A. おはよう! 今日はどの靴はいていこうかな。フェラガモがいいかな、それともヴィトンがいいかな…
B. You won the Summer Jumbo lottery, didn't you?
B. サマージャンボ当たったでしょ。
A. What?! How did you know?
A. え! なんで分かったの?
B. I could tell you won it big because all of a sudden you have all this expensive stuff.
B. 高額当選したの感づいてたよ、急に持ってるものが高級になったもん。
このように、相手に起こったことを予想して、予想が当たった時に、その理由をI could tell…because…と表現することもできます。彼氏ができたんじゃない? →メイクが変わったから、韓国料理屋さんでご飯食べたんじゃない? →キムチのにおいがしたから、何か隠してることがあるんじゃない? →話していても目を合わせてくれなかったから…などなど、身近な会話で大活躍しそうな表現ですね。
日本語字幕ナシの予告編はこちら!
上のフレーズを聞き取りながら、予告編を見てみましょう。「あらすじ」も参考にするとさらに理解度も違ってくるので、わからないところはもう一度チェックしてみましょう。