映画で学ぶ|ザ・コンサルタント The Accountant
最新映画で文化や英語表現、
リスニングを鍛えよう
日本で英語漬けになる環境を作るのが難しいなら、日本語字幕がない映画の公式予告編でリスニング力を鍛えましょう。映画情報を知ることができて、リスニングの学習にも役立ちます。英語フレーズや表現、日本との文化の違いなどのワンポイントの解説から、すべての英語のセリフと翻訳も掲載しています。
今回は映画『アルゴ』でアカデミー作品賞を受賞するなど、俳優、監督、脚本家として活躍するベン・アフレックが主人公の『ザ・コンサルタント』の予告編です。日常会話で役立つ「例えば」「とか」などの英語表現を解説します。早速マスターして会話で使ってみましょう。
作品情報
『ザ・コンサルタント』
原題:The Accountant
日本公開:2017年 1月21日(土)
あらすじ
田舎町のしがない会計コンサルタント、クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)に舞い込んだ、大企業からの財務調査依頼。彼は重大な不正を見つけるが、なぜか依頼は一方的に打ち切られる。
その日から、何者かに命を狙われるウルフ。実は彼は命中率100%の狙撃の腕を持ち、麻薬カルテル、武器商人、殺し屋、マネー・ロンダリングの達人などを顧客に抱える“裏社会の掃除屋”でもあった。数字に関して天才的な頭脳を持ち、完璧な闇の会計術で、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切っているのだ。
アメリカ政府も彼の存在に目をつけ、身元を洗っていたが、名前は偽名、本籍・私生活も不明、すべてが謎に包まれたウルフの正体を摑めない──この男、一体、何者なのか? 大企業の不正を暴き、マフィアと違法な取引を重ね、国に追われてまで危険な仕事に手を出す、彼の真の目的とは?
予告編のセリフとその英訳はこちら!
Christian’s Father (Robert C. Treveiler):
You’re different.
クリスチャンの父(ロバート・C・トレヴァイラー):
お前は人と違うんだ
Sooner or later, different scares people.
遅かれ早かれ、人は自分たちと違う奴を怖がる
You think, if you don’t fight back, then maybe they’ll like you.
Stop picking on you, calling you a freak.
やり返さなければ好かれるかも知れないと思ってるな
気違い扱いしてからかうのを止めるかも、と
Victim or not…
Make a decision.
いじめられっ子でいるのか、そうでないか
お前が決めるんだ
Neurologist:
Your son is a remarkable young man.
神経科医:
あなたの息子さんは驚異的です
It wouldn’t surprise me if he has more in common with Einstein, Mozart and Picasso than he does with us.
彼が私たちでなくアインシュタインやモーツァルト、ピカソと共通する特性があるとしても私は驚きません
He has highly advanced cognitive skills.
高度に進んだ認知能力を持っています
The obsessive personality.
性格は偏執的です
Name plate:
CHRISTIAN WOLFF
ACCOUNTANT
名札:
クリスチャン・ウルフ
会計士
Christian’s father:
Can our son lead a normal life?
クリスチャンの父:
息子は普通の人生を送れますか?
Neurologist:
Define normal.
神経科医:
普通とは何か言ってみて下さい
Maybe he is capable of much more than we know.
彼は私たちが知るよりずっと高い能力を持っているかも知れません
Raymond (J.K. Simmons):
Say you're the head of the Sinaloa Cartel.
Who could you trust to track your stolen cash?
レイモンド(J.K.シモンズ):
君がシナロアカルテルの親分だとしたら
盗まれた現金を突き止めると信用できるのは誰だね?
Neurologist:
He is capable of coming in cold, un-cooking years of books, and getting out alive.
彼は低温環境に入って、何年分もの帳簿の改竄を計算しなおして生きて出てこられる
Imagine the secrets this guy has.
彼が持ってるその秘密を想像してみて下さい
Dana (Anna Kendrick):
Who are you?
デイナ(アナ・ケンドリック):
あなた何者?
Christian’s father:
Can our son lead a normal life?
クリスチャンの父:
息子は普通の人生を送れますか?
Neurologist:
Define normal.
神経科医:
普通とは何か言ってみて下さい
Copy:
THE
ACCOUNTANT
ザ・コンサルタント
BEN AFFLECK
ANNA KENDRICK
JON BERNTHAL
WITH JEFFREY TAMBOR
AND JOHN LITHGOW
ベン・アフレック
アナ・ケンドリック
J.K.シモンズ
ジョン・バーンサル
ジェフリー・タンバー
ジョン・リスゴ―
OCTOBER 14
10月14日
知っておきたい英語・文化のワンポイント
使い勝手がいい英語フレーズ、「想像してみて」「例えば」「とか」をサラリと言ってみよう
この予告編で、しぶーいオジさんがこんなセリフを言ってます。
Say you're the head of the Sinaloa Cartel.
君がシナロアカルテルの親分だとしたら
ここでのsayは、「…と言え」ってことじゃないんです。
本来ならLet’s sayで、直訳的には「…と言おう」、その意味は「…としよう」ってこと。
つまり、「…と想像してみよう」って意味で使われます。
そのため上の文のように仮定法みたいな感覚もあります。
また、「例えば」「…とか」なんて意味でも使われるんです。
ちょっと例を挙げてみましょう。
let’s sayでもsayだけでも意味は同じです。
Let’s say, you have 1 million dollars now.
What would you do with it?
君は今100万ドル持ってるとしよう(想像してみよう)
それで何をする?
Shall we go out?
Say, to the movies?
出かけようか?
例えばねえ、映画館とか
Hm… I prefer something more active.
Go to a club, let’s say?
う~ん。もっと活動的なことがいいな
クラブに行くとか
➡文末にくる場合はlet’s sayとちゃんと言う
このlet’s say、sayの表現は、慣れるとなかなか使い勝手がよくて便利ですよ。
ぜひぜひサラリと使ってみてください。
いかがでしょうかー?^^
『ザ・コンサルタント』
The Accountant
全米公開:2016年10月14日
日本公開:2017年1月21日(土)より丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国公開監督:ギャビン・オコナー
出演〔役名〕:ベン・アフレック〔クリスチャン・ウルフ〕、アナ・ケンドリック〔デイナ・カミングス〕、J.K.シモンズ〔レイモンド・キング〕、ジョン・バーンサル〔ブラクストン〕、ジーン・スマート〔リタ・ブラックバーン〕、シンシア・アダイ=ロビンソン〔メリーベス・メディナ〕、ジェフリー・タンバー〔フランシス・シルバーバーグ〕、ジョン・リスゴ―〔ラマー・ブラックバーン〕
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/consultant-movie/
公式Twitter:https://twitter.com/warnerjp (ワーナーブラザースジャパン)
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ライタープロフィール●ケネス宮本
アメリカ、イギリスなどで計7年の海外生活経験をもつ生粋の日本人。英語教師、翻訳・通訳、コラムニスト。雑学(科学全般・歴史・芸術など)が大好き。色んな言語をカタコトで話すのも大好き。取得資格:ケンブリッジ英語教師資格(CELTA)ほか語学系。