映画で学ぶ|メッセージ Arrival
アカデミー賞(2017年)音響編集賞受賞作品
日本で英語漬けになる環境を作るのが難しいなら、日本語字幕がない映画の公式予告編でリスニング力を鍛えましょう。映画情報を知ることができて、リスニングの学習にも役立ちます。英語フレーズや表現、日本との文化の違いなどのワンポイントの解説から、すべての英語のセリフと翻訳も掲載しています。今回紹介するのは、アカデミー賞(2017年)音響編集賞受賞作品にもなった『メッセージ』です。
あらすじ
突如世界各地に降り立った、12 隻の巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく――。
予告編を観る前に―――
知っておきたい英語・文化のワンポイント
「手こずっている」「うまくできない」なんて感じの表現
今回ご紹介の映画は、少なからず言語の仕事に携わってる僕にとっても、すごく興味深い作品ですねー。^^
さて、以下でご覧いただく予告編では、主人公のルイーズがこう言ってます。
Am I the only one having trouble saying, …aliens?
…エイリアン、と言葉にするのをためらっているのは私だけ?
ここで、have trouble (DO-ing)っていうのは、「難しくて上手くできない」、「手こずっている」なんて意味の表現です。
上のセリフのように、saying「言う事」だったら誰でもできるはず、でも私にはそれが難しい、ってことで「ためらっている」と訳させてもらいました。
また、本来なら動名詞の前にinがあるんですけれど、省かれて使われる場合がほとんどです。
ちょっと例をあげてみましょう。
A: Is he ok?
B: Well, he says he is having trouble (in) getting proper sleep.
A:あいつ大丈夫か?
B:ああ、ちゃんとした睡眠をとれてないらしいよ
A: I always have trouble (in) opening a can.
B: Me, too! That’s the problem with long fingernails.
A:缶を開けるのにいつも手こずるわ
B:私も!爪が長いとそれが問題よね
I’m having trouble (in) understanding your idea.
君の考えをなかなか理解できないでいるよ
It’s not your fault.
I’m having trouble (in) finding a right word for it.
君が悪いんじゃない
僕が適切な言葉を見つけられないでいるんだ
いかがでしょうか?
補足ながら、have troubleと入れ替え可能で、have difficultyとか、have a hard timeなんて言い方もあります。
どれを使っても意味は同じですよー。
ではでは、『メッセージ』の予告編を観てみましょーう!^^
予告編の動画でチェックしよう!
上のフレーズを聞き取りながら、予告編を見てみましょう。「あらすじ」も参考にするとさらに理解度も違ってくるので、わからないところはもう一度チェックしてみましょう。