TOEFL Junior®のABC【8】文法問題 – 前置詞

世界中の中高生が受験する英語資格試験のひとつ
TOEFL Junior®をズバッと解説!

前回から、TOEFL Junior®の文法・語彙セクションについて解説しています。文の構造を見極める必要があることをお伝えしましたが、それは前置詞を入れる問題でも同じことです。

TOEFL Junior®の文法問題 前置詞

ジュニアの英語問題で前置詞を入れると聞くと、後の名詞に注目すればいいのだろうと思う人もいるかもしれません。

熟語を暗記しておけばいいと思う人もいるでしょう。

どちらも重要なポイントではありますが、他にも見逃せない点があります。

 

中学英語でお馴染みの構文を忘れないこと

It must be too hard (  ) small children to read these books for themselves.

この例題は、構文を見抜ければ解ける問題です。選択肢を挙げるまでもないでしょう。
中学英語でお馴染みの構文です。

it is too + ~ + for ○○ + to
(○○にとって…するのはあまりにも~だ=○○には~すぎて…できない)

ですから答えはforですね。

ここではbe動詞の前にmustが入っているので、「~にちがいない」という意味が加わります。

意味:小さな子どもたちにとって、これらの本は難しすぎてひとりでは読めないにちがいない。

もうひとつ文を見て見ましょう。

These musical instruments were given (  ) the students to practice with for the school concert.

ここでforを入れたくなる人もいるかもしれません。
前回もgiveを使った構文を取り上げましたが、「誰に何をあげる」と言いたいとき、ふたつの方法がありましたね。

1. give 人 物
They gave the students these musical instruments.

2. give to+人
They gave these musical instruments to the students.

上の例題では、「主語+be動詞+過去分詞」となっているので、受動態であることがわかります。giveを使った文の受動態は二通り考えられます。

1. 人 be動詞 given
2. 物 be動詞 given to+人

例題は2にあたります。
ですから、the studentsの前にtoが必要です。

意味:これらの楽器は学校のコンサートの練習をするために学生たちに与えられた。

因みに、to practice with for the school concertの部分がひっかかる人もいるかもしれません。

「なぜwith forとふたつの前置詞が繋がっているのですか。」という質問を受けることもあります。

しかし、このふたつは実は繋がっていません。

withはThe students practice with these musical instruments(学生たちはこれらの楽器練習する)のwithです。
forは学校のコンサートのためにというforです。

例文を意味のカタマリで切ると次のようになります。

These musical instruments were given (これらの楽器は与えられた)/
to the students(学生たちに)/
to practice with(それ練習するために)
for the school concert.(学校のコンサートのために

 

前後の文脈が関係する場合

さて、なぜTOEFL Junior®の文法・語彙問題は、英検®のような単文穴埋めではないのでしょうか。
長文の中に空所を空けるという方法を取っているのはどうしてでしょうか。 

それは当然、空所の文だけではなく、前後も読んでほしいということですね。

次の例題を見てみましょう。

I brought here some handmade crafts (  ) the students.

選択肢として、次の前置詞が与えられているとします。

(A) of
(B) for
(C) by
(D) at

ここにofを入れてしまうと、英語的には違和感があります。
その理由はhandmadeにあります。

「ハンドメイドの」と言うと形容詞のような感じがしますし、handmadeを辞書で引くと、確かに形容詞として載っています。

しかし、madeはもともとmakeの過去分詞であり、handmadeは「手で作られた」という受け身の意味を持っています。

こう考えると、作った主体を示す語の前にbyが来るはずだということがわかります。

しかし、前後の文脈で、「学生が作ったものを私が持ってきた」のではなく、「学生のために私が持ってきた」という意味にするべきだとしたらどうでしょう?

選ぶべきはむしろforになるでしょう。

意味:
byを入れた場合
私はここに、学生たちによる手作りの品をいくつか持ってきました。
forを入れた場合
私は学生たちのために、ここに手作りの品をいくつか持ってきました。

 

どこを見れば正解が出るかは問題によって違う

前置詞は小さな言葉です。細かいことを聞かれていると思う人もいるかもしれません。しかし、正しい前置詞を選ぶには、構文の理解が不可欠なこともあれば、文脈を読むことが必要な場合もあります。

ですから、TOEFL Junior®の文法・語彙問題は、時間が許す限り全文読むのがおすすめです。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

外国語人の英語学習コラム一覧はこちら≫

 


おすすめ記事