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大人の学び直し英語【103】英語の動詞

品詞について

英文は動詞が中心となります。動詞のない英文はほとんど無いと言えるくらい大切なものです。今回から、品詞としての動詞について学習しましょう。

 

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動詞とは

「動詞」と言ったとき、英語ではふたつの別々のことを意味します。

ひとつは、辞書で引いたとき「動詞」と分類されている単語のことです。これは「品詞としての動詞」です。


もうひとつはS+VのVに当たるもので、述語となっている動詞のことです。

 

品詞としての動詞は、述語として使われるほか、前回見たように主語となることもあれば、他の語を修飾することもあります。

今回から、品詞としての動詞の特徴をおさらいしましょう。

 

品詞としての動詞 - 3つのタイプ

動詞を意味から分類すると、ざっと次の3つに分けられるでしょう。

 

1 活動を表す動詞

動詞の中でも一番数が多く、何らかの活動を表す単語です。walk「歩く」write「書く」といった目に見える動きを伴うものもあれば、think「考える」feel「感じる」など、脳や神経の活動もあります。

 

2 状態を表す動詞

活動とは比較的短時間に終わるものですが、何年も、あるいは何十年も続くことを表す動詞もあります。exist「存在する」be「ある/いる」はその代表的なものでしょう。また、日本語では「~ている」の形を取るlive「住んでいる」love「愛している」know「知っている」もそうです。このように継続する行為を表す動詞は、基本的に英語では現在進行形を取りません。

1分間だけ「愛している」なら「愛している」とは言えないわけですから、loveのような動詞は一種の状態を表していると考えられます。

また、knowのように、状態を表すこともあれば一瞬の出来事を指すこともあるという動詞もあります。

 

I know the restaurant very well.
意味:私はそのレストランのことをとてもよく知っている。(状態)

 

People do not know the blessing of health till they lose it. (一瞬の出来事)
意味:健康のありがたみは失くしてからでないと分からないものだ。

 

3 変化を表す動詞

生死や変化を表すときも動詞が使われます。いずれも、ひとつの状態から他の状態への移行と捉えることができます。

 

Lincoln was born in 1809. 

意味:リンカーンは1809年に生まれた。

 

He became the United States’ 16th President in 1861.
意味:彼は1861年にアメリカの16代大統領になった。

 

He died in 1865.
意味:彼は1865年に亡くなった。

 

「生まれる」は日本語でも「生む」の受け身の形、英語でもbearの受け身の形を取っているのがおもしろいですね。ただ、すべての言語で「生まれる」が受動態で表現されるわけではありません。
また、動詞bearにはさまざまな意味があるので、一度辞書でチェックしてみてください。

ありがたいことに、1~3のどの動詞も、日本語で「動詞」として分類されている単語は、たいてい英語でもやはり動詞です。次回は、例外的にそうではない場合を見てみましょう。

 

練習問題

次の文のうち、品詞としての動詞をすべて挙げてください。
それぞれの動詞が文の中でどんな役割をしているか考え、日本語にしてみましょう。

1 The magic cure for inflation does not exist.
2 The new system will be compatible with existing equipment.
3 At last, he knew the meaning of life.
4 To know one's self is true progress.
5 The wise man knows he knows nothing, but the fool thinks he knows it all.
6 The good seaman is known in bad weather.
7 My love for you will never die.
8 My dad loves to go fishing.

 

解答・解説・和訳

1 exit
-述語となっている
和訳:魔法のようなインフレの治療法など存在しない。


2 be, existing
-be 述語を形成している
-existing 元来は、動詞existの現在分詞。ここでは形容詞的にequipmentを修飾している。辞書によってはexistingという形容詞として分類しているものもある。
和訳:新しいシステムは、既存の(=すでに存在している)機器に合う。

 

3 knew

-knowの過去形で述語となっている
和訳:彼はついに人生の意味がわかった


4 know, is
-To knowは不定詞の名詞的用法で主語となっている。
-isはこの文の述語
和訳:自身を知ることが真の進歩である。


5 knows, knows, thinks, knows
-The wise man knowsの後に接続詞thatが省略されている。the fool thinksの後も同様。
- The wise man knows he knows nothingでひとつの文、but以下でひとつの文と考えよう。最初の文の主語はThe wise man, 述語動詞がknows, 目的語は名詞節he knows nothing。ふたつめの文の主語はthe fool, 述語動詞がthinks, 目的語は名詞節he knows it allである。
和訳:賢い人は自分が何も知らないと知っているが、愚か者はそれを全部知っている思っている


6 is known
-述語となっている。受動態の文である。
和訳:良い船乗りは、悪天候のときに知られる=良い船乗りかどうかわかるのは、天候が悪いときだ。


7 die
-述語となっている
-myが付いていることからもわかるように、このloveは名詞である。
和訳:私のあなたへの愛は決して死ぬことはない。


8 loves, go
-lovesは述語、to goは不定詞の名詞的用法で、lovesの目的語となっている。
和訳:パパは釣りに行くのが大好きなんだ。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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