中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【41】
条件・仮定を表す前置詞と接続詞 -6-
私たちのコミュニケーションには条件や仮定の表現がよく出てきますね。英語では、ifを使わなくても「~なら」「だったら」という意味になることが多々あります。前回は前置詞withで「~があれば」「~がいれば」と表現する方法を学びました。他にはどんな前置詞が使えるでしょうか。
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underの意味は広い
最初に前置詞underを習うのは、空間としての「下に」ですね。
The cat is under the table.
意味:猫はテーブルの下にいます。
次に習ったのは、「工事中」という時のunderでしょうか。
The building is under construction.
意味:ビルは工事中です。
年齢や数量が○○より少ないという場合もunderが使えます。
Children under 14 must be accompanied by an adult.
意味:14歳未満の子どもは大人の同伴が必要だ。
状況や条件を表すunder
さて、日本語では「~の状況下で」などと言う時、なぜか「下」という言葉を使いますが、この感覚は英語でも共通しています。
日本語の感覚と英語の感覚がズレていることが多い中で、学習者にとってはちょっとうれしいですね。
I would do the same under more difficult circumstances.
=Even if the circumstances were more difficult, I would do the same.
意味:もっと難しい状況でも、私は同じことをするだろう。
「工事中」という意味のunder constructionも、工事と言う状況下にあると考えることができます。
仮定の話なのか現実なのか見分けるには?
前回の記事にも書きましたが、withやunderを使っているからといって、いつも仮定の話になるわけではありません。
前置詞の後には名詞や動名詞が来るのが基本です。英語では動詞で時制を表すわけですから、名詞や動名詞では時制はわかりません。ということは、前置詞句ではなく主節の「主語+動詞」の動詞部分でいつの話なのか、仮定なのか現実なのかを見分けることになります。
先ほどの例文と比べてみてください。
I did that under very difficult circumstances.
I did that though the circumstances were very difficult.
意味:状況は大変難しかったが、私はそれをしました。
述語動詞が過去形だから現実にしたことですね。
I would…のように助動詞の過去形を使っている時は、仮定の話になりあす。
しかもunder more difficultのmoreは現実の状況と比べてもっとということだと解釈できます。
練習問題
空欄に入る言葉を下から選んでください。
1. No road is long ( ) good company.
1) if 2) because 3) with 4) from
2. The areas ( ) occupation contained major industrial areas.
1) if 2) while 3) with 4) under
3. Please give a daytime telephone number, ( ) possible.
1) if 2) so 3) at 4) under
4. ( ) you run after two hares, you will catch neither.
1) If 2) That 3) During 4) Under
5. The President is ( ) intense pressure to resign.
1) if 2) when 3) to 4) under
6. ( ) other circumstances, we’d have become friends.
1) If 2) Due to 3) In spite of 4) Under
7. The accident was ( ) her negligence.
1) because 2) due to 3) in spite of 4) without
8. Our contracts are currently ( ) review.
1) if 2) while 3) because of 4) under
9. ( ) his disappointment, he managed a weak smile.
1) Although 2) Because 3) In spite of 4) from
10. I will agree to talk ( ) the condition of anonymity.
1) if 2) although 3) with 4) under
解答・解説・和訳
1. 3) with
「良い道連れがいれば」「良い道連れと一緒なら」という意味です。
和訳:良い道連れがいれば長過ぎる旅路はない。
2. 4) under
述語動詞が動詞の過去形なので、過去の事実です。
主語がoccupationまで、述語動詞がcontainedです。
和訳:占領された地域は主要な産業地域を含んでいた。
3. 1) if
接続詞ifの後は通常「主語+動詞」が続きますが、このように主語が明白で動詞がbe動詞の場合は省かれることが多いです。ifの後ろにit isが省略されています。
和訳:できれば日中に連絡のつく電話番号を教えてください。
4. 1) If
if+主語+動詞の現在形、主語+未来形で実際に起こりうることを表しています。
和訳:二兎を追う者は一兎をも得ず。
5. 4) under
動詞の現在形が使われているので、現在の事実です。
空欄の後が名詞句(この場合は形容詞+名詞+名詞を後ろから修飾するto不定詞)なので、前置詞を選びます。
和訳:大統領は辞任要求の強いプレッシャーを受けている。
6. 4) Under
主節が「主語+would(‘d)+have+過去分詞」なので、過去の事実に反する仮定です。
和訳:違う状況だったら、私たちは友人になっていただろう。
7. 2) due to
空欄の後ろは名詞句なので前置詞が来るはずです。意味として原因を表すものを選びます。
8. 4) under
動詞が現在形なので現在の事実です。「~中」のunderを選びます。
私たちの契約は再検討中です。
9. 3) In spite of
「~に関わらず」という意味にします。空欄の後は名詞句なので、前置詞と同じように名詞句を取るin spite ofを選びます。
10. 4) under
I willとなっているので、I wouldより確信しているニュアンスです。
和訳:匿名なら話すことに同意します。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |