中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【102】英語の主語2
品詞について
英語の主語のうち、前回は名詞(普通名詞、固有名詞、代名詞など)が主語になる場合について見てみました。それが一番多いパターンですが、その他の品詞が主語となる場合もあります。今回は、名詞以外の主語についておさらいしましょう。
お得な情報
コロナの影響で中止になっていた海外留学がだいぶもとに戻ってきました
Liberty English AcademyではTOEICのAランクを目指す方対象のコースを提供いたします!
主語Sになれる動詞
S+V(主語+動詞)というときのV(動詞)は述語動詞のことですが、動詞は主語になることもあります。
その点は日本語と同じです。
たとえば、「歩く」という動詞。動詞なので、そのままでは主語になることはできません。
「こと」や「の」を動詞の後につけることで、動詞をいわば「名詞化」します。
歩くことは健康に良い。
英語で動詞を「名詞化」する方法はふたつ。
ひとつは後ろに-ingをつけて「動名詞」にすること。
Walking is good for health.
もうひとつは前にtoを加えて「不定詞の名詞的用法」にすることです。
To tell the truth is not always easy.
意味:真実を話すことはいつも簡単なわけじゃない。
※動名詞も不定詞の名詞的用法も、主語以外の働きをする場合もあります。
主語Sになれる形容詞
「~な人々」と言いたいとき、「~」に当たる形容詞にtheを付け、「人々」を省略することがあります。
the young(若い人々)、the rich(豊かな人々)などがそれで、後ろにpeopleが省かれていると考えればわかりやすいでしょう。
こうなると名詞と同じですから、主語として使えます。
The young and the old can help each other.
意味:若者と老人は助け合うことができる。
※the+形容詞+名詞の形になっている場合は、形容詞が普通に名詞を修飾していることになり、「~な人々」という意味にはなりません。上の例文ではyoungやoldの直後に名詞がないことに注意してください。下の例文と比べてみましょう。
The young trees were swinging in the strong wind.
意味:若木が強風の中で揺れていた。
練習問題
次の文の主語はどれでしょうか。
1 Saying and doing are two different things.
2 The intelligent son didn't say anything more.
3 To love and to be loved is the greatest happiness of existence.
4 The elderly have more leisure time.
5 To accomplish great things, we must not only act, but also dream.
解答・解説・和訳
1 Saying and doing
和訳:言うことと行うことはふたつの別々のことだ。
2 The intelligent son
-intelligentという形容詞が名詞son(息子)を修飾している。
-主語を一語だけでいうなら、sonが主語。
和訳:その賢い息子はそれ以上何も言わなかった。
3 To love and to be loved
-to be + 過去分詞は受動態で「~されること」
和訳:愛することと愛されることが人生の最大の幸せである。
4 The elderly
- elderly(年配の)はelder(年長の)の副詞ではない。どちらも、もともとは形容詞である。
和訳:年配の人の方が余暇の時間が多い。
5 we
-冒頭のto不定詞は名詞的用法ではない。「~するために」という意味で、主語にはなっていない。このような場合、たいていは「~するためには」の後にカンマがある。
-このweは総称のweであり、日本語では訳されないことが多い。
和訳:偉大なことを成し遂げるには、行動するだけではなく、夢見ることが必要だ。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |