中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【129】英語の動詞27 – 過去分詞
品詞について

動詞の活用、現在・過去・過去分詞の中で、日本語を母語とする人にとって一番わかりにくいのは、過去分詞でしょう。今回から過去分詞の使い方をおさらいしましょう。まずは受動態(受け身)からです。
be動詞+過去分詞で「~される」(受動態)
Penicillin was invented by Alexander Fleming.
上の例文では、主語は文頭のペニシリンです。しかし、ペニシリンが発見という行為を行ったわけではありません。発見したのはbyで導かれたAlexander Flemingです。
行為を「する」側ではなく、「される」側が主語になった文を受動態の文、または受け身の文といいます。英語では、
主語+be動詞+過去分詞
で表されます。「する」側を加える場合は、byを付けて表します。
意味:ペニシリンはアレクサンダー・フレミングによって発見された。
過去分詞は単独で時制を表さない
動詞の活用を覚えるとき、「現在・過去・過去分詞」と言います。現在と過去は時を表す言葉ですから、過去分詞も時を表すような気がしてしまうかもしれません。
しかし、過去分詞はそれだけで時制を表すことはありません。
先ほどの例文で時制を表しているのは、過去分詞の前にあるbe動詞、wasです。これが過去形なので、「発見された」と過去の話になります。
現在の話なら、be動詞の部分が現在形になり、未来の話なら、be動詞の部分が未来形になります。
English is spoken in many countries.
意味:英語は多くの国で話されている。
この場合、「多くの国によって」話されているわけではないので、前置詞にbyは用いません。通常の場所を表すinを使います。
The wedding ceremony will be held on June 14th.
意味:結婚式は6月14日に行われるだろう。
受動態が助動詞と共に使われるとき
未来を表す上の例文では、助動詞willが用いられています。willの後は動詞の原形が来るため、be動詞の原形であるbeが使われています。
ほかにも、受動態と一緒に使える助動詞があります。
The results must be analyzed.
意味:結果は分析されなければならない。
分析するのは「人」ですから、この文のように「結果」を主語にするなら受動態「be動詞+過去分詞」の形にする必要があります。そして、mustの後も先ほどのwill同様、原形が来なくてはならないので、must be analyzedという形になります。
練習問題
次の日本語を英文にしてみてください。
1 その歌はひとりの教師によって書かれた。
2 その歌は子どもたちによって歌われている。
3 その歌は来月の式典で歌われるだろう。
解答・解説・和訳
1 The song was written by a teacher.
2 The song is sung by children.
3 The song will be sung at the ceremony next month.
ライタープロフィール●外国語人 | |
![]() |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |