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大人の学び直し英語【100】英語の勉強に品詞は必要か

品詞について

中学校で英語を勉強すると、ほぼ必ず品詞の話が出てきます。品詞が得意だという人もいれば、よくわからないという人もいるでしょう。この記事では、英語の品詞はどんな人に必要なのか、どう役立てればいいのかを解説します。

 

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英語学習に品詞は役立つのか

文法用語全般に言えることですが、英語ができるようになるために、品詞の知識は絶対必要というわけではありません。幼稚園や小学校のお子さんが英語を習うとき、品詞の勉強など必要ないでしょう。

しかし、大人になってから英語をやり直すなら、ある程度品詞を意識した方が効率的です。勉強すると多くの単語や文型が脳に蓄積されていくわけですが、記憶を整理するために、品詞が役立ちます。引き出しに貼るラベルのようなものだと言えるかもしれません。

 

品詞より重要なものとは

一般の学習者にとって、品詞とは便利なものであって、自分を縛り付けるものであってはいけません。こんなことを書くのは、ある程度学習が進んだ人の中には、まれに品詞にこだわりすぎて、身動きがとれなくなってしまう人がいるからです。

品詞のほかにも大切なことはいくらでもあります。文構造を捉えるのに不可欠なのは、むしろその単語なりフレーズが、文の中でどんな役割を果たしているかということでしょう。動詞が主語になることもあれば、修飾語になることもあります。関係詞節が形容詞的に使われることもあれば、目的語となる場合もあります。文構造がつかめないと、何が言いたい文なのかわからなくなってしまいます。

 

ひとつの単語に複数の品詞

文の中での役割、つまり主語、目的語、補語などを見極めるためにも品詞の知識は役立ちます。ただ、忘れてはならないのは、多くの場合、ひとつの単語に複数の品詞があるということです。それを全部覚えるのはあまり効率がいいとは言えません。品詞から文中の役割を見極めるだけではなく、逆に、文中の役割から品詞が割り出せることもあります。

つまり、「ここに動詞がないとおかしいから、この単語は動詞に違いない」とか「この単語を名詞として捉えないと文にならないから、これはここでは名詞として使われているんだな」という考え方もできるということです。

 

主語を見つけよう

品詞に入る前に、文の中の役割を見ておきましょう。

国文法でも英文法でもよく話題に上るのは、主語です。「だれが(だれは、だれも)」「何が(何は、何も)」に当たる部分ですね。

今回は主語を見つける練習をしましょう。主語は文頭にあることが多いので、見つけやすいのではないでしょうか。ただ、疑問文などで、文頭に来ない場合もあります。そして、主語になることが多い品詞は名詞です。

 

例えば、次の文はどうでしょうか。

1 My favorite subject is English.

My favorite subjectが主語ですね。単語ひとつで答えるなら、subjectが主語で、その前のMy favoriteはsubjectを修飾しています。

意味:私の好きな科目は英語です。

 

では、次はどうですか?

2 I like English.

主語はもちろん、Iですね。
意味:私は英語が好きです。

 

3 Do you like English?

この文の主語はyouです。
意味:あなたは英語が好きですか?

 

4 What subject do you like?

主語はやはりyouです。
意味:あなたはどんな科目が好きですか?

 

 

練習問題

次の文の主語はどれでしょうか。

1 I like my teacher, Ms. Brown.
2 Someone wrote graffiti.
3 Who wrote this?
4 Did you write it, Nancy?
5 No, I didn’t.
6 It’s not me.
7 Then who wrote it?
8 Tell me the truth.
9 Lewis did it.
10 Lewis, is it true?
11 Yes, I’m sorry, Ms. Brown.
12 It was just a joke.

 

解答・解説・和訳

1 I
意味:私は私の先生であるブラウン先生が好きです。
-my teacherとMs. Brownは同格。

 

2 Someone
意味:誰かが落書きをした。

 

3 Who
意味:誰がそれを書いたの?

 

4 you
意味:あなたがそれを書いたの?ナンシー?
-Nancyは呼びかけ

 

5 I
意味:いいえ、私はしていません。

 

6 It
意味:それは私ではありません。
-この場合、It’sのsはisの短縮形

 

7 who
意味:それでは、誰がそれを書いたの?

 

8 主語はなし/主語は省略されている/主語はyou
意味:私に本当のことを言いなさい。
-命令文の主語は常にyouだから、通常命令文では主語は省略される。

 

9 Lewis
意味:ルイスがそれをしました。

 

10 it
意味:ルイス、それは本当なの?
-Lewisは呼びかけ。文の最後に持ってきても意味は変わらない。

 

11 I
意味:はい、ぼくは申し訳ないです、ブラウン先生。

 

12 It
意味:それはほんの冗談だったんです。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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