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大人の学び直し英語【54】

特別なshould -2-

前回は、「~べき」でも「~はず」でもない、少し特別なshouldの用法について学習しました。今回は、条件や仮定の文で見られるshouldについて見てみましょう。

 

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条件法で使われるshould – 条件節の中で

If you should change your mind, please let me know.
意味:万一気が変わったら、お知らせください。

この場合、shouldがなくても意味はおおむね同じですが、「万一」というニュアンスが加わります。

ifを用いる代わりにshouldを文頭に持ってきて、倒置によって条件の文を作ることもできます。

Should you have any questions, please do not hesitate to contact me.
意味:もし何かご質問などございましたら、どうぞご遠慮なくご連絡ください。

上の例文は、メールの末尾などによく使われる表現です。

 

仮定法で使われるshould – 過去の出来事

should have + 過去分詞」で過去に起こったことと反対のことを想定し、非難や後悔、残念な気持ちを表します。

You should have come earlier. Violet was there but she left 10 minutes ago.
意味:もっと早く来ればよかったのに。バイオレットがいたけど、10分前に帰ったところだよ。

ifがない仮定法です。実際には遅く来たため、Youはバイオレットに会えなかった。話者はそれを残念がっているのです。

I shouldn’t have asked you a thing like that. I’m sorry.
意味:あなたにこんなこと頼むべきじゃなかった。ごめんね。

実際には頼んでしまった後で、それを後悔している場面ですね。

 

ifがあっても仮定法じゃない場合もある

ちなみに、if節があるからといって、いつも条件を表しているわけでは限りません。

I don’t know if he wants to take the job.
意味:私は彼がその仕事をしたいかどうか知りません。

if節は、上の例文のように「~かどうか」という意味になることもあります。
そのような場合、if節は、主節動詞(上の場合はknow)の目的語となっています。
ifの代わりにwhetherを使って書き換えても意味は変わりません。

I don’t know whether he wants to take the job.

この用法でよく使われる動詞としては、know以外にwonder, decide, ask, be not sureなどがあります。こうした動詞の直後にif節が続いていたら「~かどうか」になると覚えておきましょう。

なぜshouldのテーマでこの話を出したかというと、この場合、shouldがあれば普通に「~べき」系の意味になるからです。

I’m not sure if I should change jobs.
意味:転職するべきかどうかわからない。

条件、仮定の文については、大人の学び直し英語【36から42をご覧ください。

 

練習問題

shouldの意味の違いに気を付けて、日本語にしてみましょう。

1. I should have taken the job.

2. I think there should be a ban on tobacco advertising.

3. There should be an envelope on top of the fridge.

4. You should apologize to Charlie.

5. I should have apologized to my sister.

6. I request you that you should be more punctual. 

7. Should you need any further information, please do not hesitate to contact me.

8. I’d like to know if I should see a doctor right away.

9. It's strange that you should say that.

 

解答・解説

1. 私はその仕事をするべきだった。
-should+have+過去分詞で、ここでは後悔を表している。

2. 煙草の宣伝は禁止されるべきだ。/煙草の宣伝は禁止されているはずだ。
-この文だけでは、shouldが「~べき」か「~はず」かはわからない。実際には前後の文脈でわかるはずである。
-banは名詞としては「禁止」、動詞としては「禁止する」。ここは前にaが付いていることから、名詞であることがわかる。There is a ban on ~で「~は禁止されている」という意味になる。

3. 冷蔵庫の上に封筒があるはずだ。
-「冷蔵庫の上に封筒があるべきだ。」とはあまり言わないので、「はずだ」と取るのが自然。

4. 君はチャーリーに謝るべきだよ。

5. 私は姉(または妹)に謝るべきだった。
-should have + 過去分詞で、過去に謝らなかったことを後悔している。

6. もっと時間を守るようお願いしますよ。
DRIPOSの後の節ではshouldを使うか原形になることを前回の記事で学習した。
DRIPOSとは動詞demand, request, insist, propose, order, suggestなど、命令や要求、提案を表す動詞である。

7. より詳しい情報が必要でしたら、どうぞご遠慮なくご連絡ください。
-ifを使わず、倒置により条件を表している。

8. 私はすぐに医者に診てもらうべきかどうか知りたいのです。
-knowの直後のif節で、「~かどうか」を表している。

9. あなたがそれを言うとは妙だ。
-感情や価値判断を表す主節の後で使われるshould。前回の記事で学習した。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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