

間違ったセルフブランディング
をしているあなたへ
前回は、セルフブランディングの具体的な方法について、私なりの分析をもとに大きく3つのステップに分けて、解説させていただきました。
参考:誰でもできるセルフブランディングの3つのステップと進め方
この3つのステップを丁寧にこなしていくと、確実に成功に結びつくはずなのですが、
世の中には間違ったセルフブランディングをしている人も多くいます。
最近では、グーグル検索で「セルフブランディング」と入力すれば、関連キーワードで「セルフブランディング 痛い」が出てくるほど。
それほど、今はセルフブランディングも飽和状態になりつつあるので、慎重に取り組んでいかなければ、逆効果になってしまう可能性があるということなんです。
今回のコラムでは、間違ったセルフブランディングと、正しいセルフブランディングの違いに迫りたいと思います。
まずはおさらい。セルフブランディングの目的って?
セルフブランディングをする目的については、
前々回の記事でも触れましたがもう一度おさらいしましょう。
(参考:ニューヨーク流セルフブランディング術)
セルフブランディングの目的は具体的に、
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自己満足のため
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利益を生むため
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人の役に立つため
の3つが挙げられます。
最近よく見る「間違ったセルフブランディング」というのは、1と2ばかりに焦点が当てられているものが多いです。では、次にその中身について具体的に見ていきましょう。
こんな人いるいる!間違ったセルフブランディングの例
オンライン上とリアルに差がありすぎるブランディング
オンライン上と現実のキャラが全く違う人、出会ったことありませんか?
これは結構多い例だと思います。
例えば、オンライン上ではいつもキラキラの自分を発信しているのに、リアルでは悪口ばかり言う陰湿なキャラだったりしたら、なんだかがっかりですよね。
憧れの自分像を追及することは良いことですが、やりすぎると実態が伴わず、そのギャップがどんどん埋められなくなっていってしまいます。
オンラインで理想の自分を発信するなら、リアルでもその自分に近づく努力をするべきです。
意識高いキーワードを並べるブランディング
最近多いのが、「起業」「独立」「海外移住」「世界一周」などの意識高そうなキーワードをスラッシュをつけてプロフィール欄に書き連ねている人。
こういうのは噓っぽく見えるし、「結局この人は何してるの?」と思われてしまうので注意。
買ったもの自慢ブランディング
購入した高級ブランドのバッグや化粧品、アクセサリーの紹介ばかりをする人。
たまにならいいかもしれませんが、やりすぎるとそれはただの自己満足。周囲の反感や嫉妬を生みやすいので気を付けましょう。
PRだらけのセルフブランディング
特にインスタグラムなどのSNSで最近急増しているのがこれです。芸能人のステマ問題はたびたび話題に上がっていますが、これは今や芸能人だけの問題ではありません。
そもそも、企業のPRをすること自体は決して悪いことではありませんが、むやみやたらに引き受けるのは実はよくありません。
なぜなら、フォロワーはあなた自身の声が聞きたいのであって、宣伝ではありません。
自分だけが得するようなPRは結局、フォロワーに見破られてしまいます。
なので、PRの依頼が来たときは、「企業」「自分」「フォロワー」の3つにどんな価値をもたらすことができるかをまず考えるようにしましょう。もし、自分のセルフブランディングには合わないかな、と思うような依頼が来たら、丁寧にお断りすれば大丈夫です。
断る勇気を持つことはとても大切ですよ。
有名人に媚びるブランディング
芸能人やモデル、フォロワーの多い人に媚びを売る人。いつも有名な人の横にくっついている人っていたりしますよね。
セルフブランディングにおいて、周りに自分のことを認知してもらうことは重要なことです。
知ってもらわなければ、何も始まりませんからね。
なので、すでに認知度の高い人の横にいれば、自然と自分の存在を拡散して、ファンや信頼を獲得することができるわけです。
ですが、「有名になりたいから、この人を利用してやろう!!」という気持ちで、近づこうとするのはNGです。
そんな下心はすぐバレますし、嫌われます。
痛いセルフブランディングを避けるには?
正しいセルフブランディングの知識を持とう
痛々しい残念なセルフブランディングで失敗しないためには、どうしたらいいのでしょうか?
自分の利益ばかりを追求しない
さきほどPRを利用したセルフブランディングの時にもお話しした通り、自分の利益ばかりを追求したブランディングは、フォロワーを遠ざけるだけでなく、自分自身の価値を下げることになりかねません。
自分を取り巻く周囲の人に付加価値を与えるという目的を見失わないようにすれば、自然とそこに人は集まります。
自然体が一番!等身大の自分を発信する
「素敵な自分」や「なりたい自分」を発信することは悪いことではないと思います。でも、やりすぎると嘘っぽく見えたり、「演出」ととらえられてしまうかもしれません。
それに、頑張りすぎると疲れてしまいますよね。毎朝忙しいのに豪華な朝食を用意するなんて無理です。それでストレスが溜まって、一番肝心なセルフブランディング活動自体が続かなくなってしまっても意味がありません。
背伸びばかりするのではなく、あくまでも等身大の自分で。
オンライン上の自分とリアルの自分に差を与えすぎないブランディングを目指しましょう。
人のまねではなく、自分だけの世界観を持つ
最近のインスタグラムを見ていると、タイムラインに流れてくる写真が全部同じに見えてきたりしませんか? 「みんな一緒に見える」っていうのは、セルフブランディングでは一番NGです。
前回でもお話しした通り、セルフブランディングの成功に欠かせないことは「他者との差別化」です。
ですから、人がやっていることをまねても意味がありません。
自分だけの武器を見つけてそれを磨きましょう。
発信していく内容にブレがないように
発信内容には一貫性を持たせましょう。昨日言っていたことと、今日言っていることが違う、なんてことは極力避けた方が良いです。
そういう人がいると「この人には自分がないのかな?」「ふらふらしてるのかな?」と思ってしまいます。ブレた人は、信頼性を失いますので、しっかりと筋の通った発言、発信を心がけましょう。
まとめ
今回は、間違ったセルフブランディングと正しいセルフブランディングについての話でした。実際に「こんな人いるいる!」「こういう人見たことある!」って思われた方も多いのでは?
正しいセルフブランディングで最も重要なことは、目的を見失わないことです。
今は、SNS利用者やブログ、動画配信を始める人も圧倒的に増えたので、ぜひ今後の参考にしていただければ嬉しいです。
Top photo via Camila Cordeiro
前回の記事→ 誰でもできるセルフブランディングの3つのステップと進め方
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