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大人の学び直し英語【139】英語の動詞37 – ing形の使い方 – 分詞4
品詞について

動詞-ing形のさまざまな使い方を見てきました。最後に、現在分詞が文全体を修飾している場合、つまり分詞構文についておさらいしましょう。
主節を副詞のように修飾する現在分詞
次の文を見てください。
Waiting for Lucy, I searched for restaurants nearby.
文の主語はI, 動詞はsearchedです。
ではWaiting for Lucyは何のためにあるのかと言えば、I searched for restaurants nearby全体を修飾していると言えます。
次のように言い換えるのも可能です。
While I was waiting for Lucy, I searched for restaurants nearby.
意味:ルーシーを待っている間に近くのレストランを探した。
主節であるI searched for restaurants nearbyも従属節(副詞節)であるWhile I was waiting for Lucyも主語は同じです。ならば省いた方が簡潔になります。主節の主語は省くわけにいかないので、従属節の主語+be動詞を省き、ついでに接続詞Whileも省いたのが最初の例文です。
これが世間で言う「分詞構文」です。
分詞構文のさまざまな意味
省かれる接続詞はwhileのほか、when, if, as, and, because, thoughなどさまざまです。堅苦しく考えず、柔軟に文脈判断するのがコツです。
The balloon burst, making a big noise.
意味:風船は割れて大きな音をたてた。
この例文では、大きな音がしたのは風船が割れた結果だとも取れますし、風船が割れ、そして大きな音がしたとも取れます。
分詞の否定
Not wanting to hurt her feeling, I didn’t tell her the truth.
意味:傷つけたくなかったので、彼女に本当のことを言わなかった。
分詞部分を否定にする場合は、このように前にnotを加えます。
この例文では、分詞が理由を表しています。
練習問題
次の文の分詞部分は、どんな意味を表しているでしょう?
1 Knowing she was sleeping, he tried to be quiet.
2 Knowing she was sleeping, he talked in a very loud voice.
3 Not knowing she was sleeping, he talked in a very loud voice.
解答例・和訳
1 「寝ていると知っていたので」と理由を表している
和訳:彼女が寝ていると知っていたので、彼は静かにしようとした。
2 「寝ていると知っていたのに」と逆説を表している
和訳:彼女が寝ていると知っていたのに、彼はとても大きな声で話した。
3 「寝ていると知らなかったので」と理由を表している
和訳:彼女が寝ているとは知らなかったので、彼はとても大きな声で話した。
ライタープロフィール●外国語人 | |
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英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |