中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【143】英語の名詞と冠詞4

品詞について

前回に続いて、数えられる名詞の定冠詞と不定冠詞について見ていきましょう。一般的に「~というものは」と言いたいときはどう表現したらいいでしょうか。また、「どの~」と決まっているとき、決まっていないときでは、冠詞をどのように使い分けたらいいでしょうか。

 

お得な情報

コロナの影響で中止になっていた海外留学がだいぶもとに戻ってきました
Liberty English AcademyではTOEICのAランクを目指す方対象のコースを提供いたします!

無料カウンセリングお申込みはこちら➤

 

一般的に「~は」と言う場合の不定冠詞

a(an)は不特定で特定のものを指さないということから、「~というものは…」と一般化して話すときも用いられます。

 

1 A dog is a faithful animal.

意味:犬というのは忠実な動物だ。

 

犬はどの一頭を取っても忠実だというイメージです。

 

しかし、特定の犬について話している場合は定冠詞のtheを使います。

 

The dog ate my steak.

意味:犬が私のステーキを食べた。

 

「私のステーキを食べた」犬は世界に一頭しかいないわけですから、当然theが付きます。

 

一般的に「~は」と言う場合の複数無冠詞

Dogs are faithful animals.

意味:犬は忠実な動物だ。

 

冠詞なしの複数名詞も、「どの犬」と特定しないときに使えます。

 

例文1と2の間に意味の違いはありません。

一般的な話をするときは、不定冠詞+単数でも無冠詞+複数でもいいということですね。

 

複数でも定冠詞がつけば、特定のグループを指します。

 

The cats ate my sashimi.

意味:猫が私の刺身を食べた。

 

「私の刺身を食べた」のは特定の猫たちですから、定冠詞+複数形になります。

 

どれか(だれか)決まっていない場合の単数不定冠詞と複数無冠詞

Invite a girl to your birthday party.

意味:あなたの誕生日に誰か女の子を招いてね。

 

a girlなら特定の女の子を指しません。つまり、この時点でどの女の子か決まっていないということです。

 

Invite girls to your birthday party.

意味:あなたの誕生日に女の子たちを招いてね。

 

girlsと複数で無冠詞の場合もやはり、不特定な女の子たちを指します。

 

どれ(だれ)かわかっている場合の定冠詞

一方、どれ(だれ)を指すか話者にとっても聞き手にとっても明らかであれば、定冠詞theを使います。

 

Invite the girl to your birthday party.

意味:あなたの誕生日にその女の子を招いてね。

 

Invite the girls to your birthday party.

意味:あなたの誕生日にその女の子たちを招いてね。

 

話者と聞き手の双方が実際にその人と知り合いであるかどうかは問題ではありません。前に話に出てきた「その人」かもしれません。だれ(どれ)のことかわかっているならtheを使うということです。

 

練習問題

(  )の中にa, an, theのいずれかを入れてください。どれも入らない場合は×を入れてください。

 

1 A: Let’s buy ( ) book for her birthday.

B: Which book?

A: How about ( ) book about dinosaurs that we saw yesterday?

 

2 ( ) playground isn’t interesting because it doesn’t have seesaws.

 

3 In general, ( ) cats have good night vision.

 

解答・解説・和訳

1 a/the

- BがWhich bookと聞いていることから、直前のAのセリフではどの本と決まっていないことが分かる。Aが2番目のセリフで提案しているのは「昨日見た恐竜の本」なので、定冠詞theが付く。

和訳:

A: 彼女の誕生日に本を買いましょう。

B: どの本?

A: 昨日私たちが見た恐竜についての本はどう?

 

2 The

- 後半で「それはシーソーが無い」と言っていることから、ある特定の遊び場について話しているのが分かる。

和訳:シーソーが無いから、その遊び場はおもしろくない。

 

3 ×

- 一般的な猫の話をしている

和訳:一般的に、ネコは暗い所で目が利く。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

外国語人の英語学習コラム一覧はこちら≫

 

 


おすすめ記事