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大人の学び直し英語【159】英語の名詞 – 名詞前のall, everyの否定2
品詞について
前回から、否定文中で名詞の前にallやeveryがある場合について学習しています。前回は、allやeveryが主語となる名詞を修飾しているケースについて解説しました。今回は、目的語や補語となっているときはどんな意味になるかについてまとめます。
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目的語や補語の前に置かれたallとeveryの否定=部分否定
否定文で、目的語や補語の前にallやeveryがある場合は部分否定になります。
代名詞everyoneやeverythingが目的語や補語になるときも同様です。
I don’t know all her children.
意味:私は彼女の子どもたちをみんな知っているわけではない。
I didn’t talk with every student.
意味:私はすべての学生と話したわけではない。
Money isn’t everything.
意味:お金がすべてではない。
否定表現がallやeveryの前に来ると部分否定
主語の場合は部分否定か全否定かで揺れが生じるのに対して、なぜ目的語や補語の場合は部分否定と決まっているのでしょうか。
主語は文頭に来る場合が多く、don’t やisn’tなどの否定表現はallやeveryの後に来ます。
しかし、目的語や補語はそうした否定表現の後に来ることが多いため、not all, not everyといった具合に「全て」が否定されることとなり、「全てではない」という部分否定の意味になります。
こう考えると、たとえ主語であっても、not allやnot everyを用いてnotを前に置けば部分否定になることも説明がつくでしょう。
Not all vegetables freeze well.
意味:すべての野菜がうまく冷凍できるわけではありません。
目的語や補語を全否定するには
では、目的語や補語を全否定にするにはどうしたら良いか考えてみましょう。
I didn’t talk with students.
意味:私は学生たちと話さなかった。
これだけでも全否定の意味に取る人が多いかもしれませんが、ハッキリ全否定だと示したい場合はふたつの方法があります。
1 否定文で名詞の前にanyを付ける。
2 肯定文で名詞の前にnoを付ける。
1 I didn’t talk with any students.
2 I talked with no students.
このふたつの文の意味は同じです。
意味:私は学生とは誰とも話さなかった。
I don’t know her children.の場合は、childrenの前にすでにherという限定する言葉があるので、さらにanyやnoを付けることはできず、次のようになります。
1 I don’t know any of her children.
2 I know none of her children.
意味:私は彼女の子どもは誰も知らない。
上の例文では、anyはany childrenに代わる代名詞、noneはno childrenに代わる代名詞です。
全否定のanyとno, noneのニュアンスの違いとしては、anyの方が普段の英語、noやnoneはフォーマルな印象になることが挙げられます。
練習問題
次の文の意味はどうなるでしょうか。
1 I didn’t use all the eggs.
2 My daughter doesn't eat any vegetables.
3 There was no beer in the fridge.
4 The artist didn’t sign all his paintings.
解答・解説
1 私は卵を全部は使わなかったよ。
- 部分否定
2 娘はどんな野菜も食べないんです。
- 全否定
3 冷蔵庫にビールが全然なかった。
- 全否定
4 その芸術家はすべての絵にサインしたのではない。
- 部分否定
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |