IELTSアカデミック リスニングの注意点 8 セクション3の注意点 2

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前回からIELTSアカデミックのリスニング、セクション3について解説しています。セクション3は本文や選択肢が1、2より複雑になるため、難しく感じる人もいるかもしれません。ポイントを押さえて対策しておきましょう。セクション3にも短い記述式問題や選択問題があります。今回は選択問題の注意点をまとめました。

 

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音声を聞きながら選択肢を選ぶ際の注意点

IELTSリスニングでは、聞きながら答えを選んだり書いたりする必要があります。
音声終了後に書き写しの時間が与えられていますが、選択肢を吟味するには十分ではありません。

聞きながら選ぶ上で注意しなければならないのは、今聞こえている単語が選択肢に入っていると、それに飛びつきやすいということです。

例えば音声で

You might think that rare books are in the storehouse, but actually, they are on the shelves in the store.

とあり、rare booksがどこにあるか選ぶ問題があるとします。
すると、次のような選択肢を選びたくなってしまうかもしれません。

 

They are placed in the storehouse.
意味:それらは倉庫に置かれています。

 

話の流れを追うにはキーワード以外も重要

この文のキーワードは確かにrare books, storehouse, shelves in the storeです。しかし、実際に話を理解し、答えを選ぶ上で同じくらい重要なのはYou might thinkでありbut actuallyです。

話の流れとしては、You might thinkを聞いた時点で、that以下は間違った情報だと予想できます。さらにbut actuallyを聞けば、それが確信でき、次に来るのが正解だと分かります。

日本語に訳すと次のようになります。

「希少本は倉庫にあると思うかもしれませんが、実は店内の棚にあります。」

 

言い換えに対処するためには語彙と文脈力が必要

別の選択肢に
They are displayed on the store's racks.
というものがあるとしたら、これが正解になるでしょう。

意味:それらは店の棚に陳列されている。

shelvesがracksに言いかえられ、displayedが加わっていますが、意味は本文の

they are on the shelves in the store.

と同じです。

 

セクション3 選択問題の対策

以上は、文字を見ているときには簡単に思えるかもしれませんが、本番で焦っていると意外に難しいものです。

対策として、次の二通り考えられます。

ひとつはもちろん、選択肢をチェックしながら同時に話の流れを追えるよう練習すること。
もうひとつは、短期記憶を鍛え、先読みの間に設問と選択肢を完全に頭に入れてしまうことです。そうすればあとは、音声が流れだしたら聞くことに集中し、覚えている選択肢から正解を選ぶだけです。

どんなやり方が自分にあっているかわかったら、その方法を何度か練習しておきましょう。本番では迷わず自分のやり方を貫いてください。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

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