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大人の学び直し英語【112】英語の動詞10 – 活用5 – 現在・過去・過去分詞

品詞について

前回から、規則動詞の現在・過去・過去分詞の形をおさらいしています。規則的に変化するといっても、-edを加えるだけでは済まない場合もありますね。似たようなスペリングや発音の規則動詞なのに、同じ法則があてはまらなくてとまどった経験のある方も多いのではないでしょうか。一度は整理しておくといいでしょう。

 

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母音ひとつで語尾が子音ひとつの単語 - 語尾の子音を重ねて-ed

stopという単語を見てください。
母音はoひとつ、最後は子音pで終わっています。
このような単語は、過去・過去分詞を作るとき、最後の子音をふたつにして-edを加えます。

 

I can’t stop eating potato chips.
意味:私はポテトチップスを食べるのを止められない。

助動詞can’tの後なのでstopは原形です。助動詞+動詞が文の述語部分です。続くeatも動詞ではありますが、この文ではstopの目的語となっています。
stopの過去形は次のようになります。

The train suddenly stopped.
意味:電車は突然止まった。

※1 「母音ひとつのときは最後の子音を重ねる」とだけ覚えている人も多いですが、backのような動詞を見たときに「あれ?」となってしまいますね。語尾が子音ひとつだけという点も忘れないようにしましょう。

※2 前回の記事では、語末の発音が問題になる規則を取り上げました。「子音を重ねて-edを付ける」ときは語末の発音ではなく文字に注目します。たとえばbakeは発音上は[k]というひとつの子音で終わりますが、文字はeで終わっていますから、-dを加えてbakedとなります。

※3 母音がひとつというのも、文字の上で判断します。たとえばbookには「予約する」などの意味の動詞がありますが、母音は[u]というひとつの短い音です。それでも、文字の上ではoがふたつあるので、単に-edを加えてbookedとなります。前回出てきたcookも同じです。

※4 ただし-xで終わる動詞は別で、-xはふたつの子音と数えます。たとえば、fix(固定する、修理する)→fixed

※5 母音の性質を併せ持つwか yで終わっている場合、w,やyを重ねることはしません。これらの文字は子音として扱われることもあれば母音として扱われることもあり、半母音とも呼ばれています。たとえば、flow(流れる)→flowed

※6 半母音にはもうひとつ、rがあります。この半母音は他のふたつとは異なり、母音ひとつの動詞がrで終わっているとき、-edを付ける前にrをふたつにします。たとえば、barには「柵」「カウンター」という名詞のほか、「出入りを禁じる」という動詞があり、過去・過去分詞はbarredとなります。

 

母音ふたつで語尾が子音ひとつの単語 - アクセントがどこにあるかで決まる

1 母音がふたつで語尾が子音ひとつの場合、アクセントが後の音節にある場合のみ、最後の子音を重ねます。たとえば、prefer(もっと好む)→preferred

2 これに対して、同じように母音がふたつで語尾が子音ひとつでも、アクセントが前にある場合は原則的に子音を重ねません。たとえば、profit(利益を得る)→profited

イギリス英語には、2のルールに従わない単語がいくつかあります。例えば、travel(旅行する)は前にアクセントがあるので、アメリカ英語ではtraveledとなりますが、イギリス英語ではtravelledです。quarrel(口論する)も同様で、アメリカ英語ではquarreled、イギリス英語ではquarrelledとなります。よく使う単語ですが、どちらを見ても戸惑う必要はないということです。

 

練習問題

1 It snows a lot here every year. (下線部をthe last winterに代えて)
2 My grandfather locks all the doors and windows every evening. (下線部をyesterday に代えて)
3 Nowadays, Sally talks openly about her problems. (下線部をat that timeに代えて)
4 My aunt plans a trip for her and all her friends every autumn. (下線部をlast summerに代えて)
5 Many famous people stay at the hotel these days. (下線部をin the pastに代えて)

 

解答・解説・和訳

1 It snowed a lot here last winter.
-母音はoひとつだが、wで終わっているのでそのままedを付ける。
和訳:去年の冬はここでたくさん雪が降った。


2 My grandfather locked all the doors and windows yesterday evening.
-母音はoひとつだが、語末の子音はckとふたつなのでそのままedを付ける。
和訳:祖父は昨日の夕方家じゅうのドアと窓をロックした。


3 At that time, Sally talked openly about her problems.
-母音はaひとつだが、語末の子音はlkとふたつなのでそのままedを付ける。
和訳:当時、サリーは自分の問題についてオープンに話した。


4 My aunt planned a trip for her and all her friends last summer.
-母音はaひとつで語末の子音もnひとつなので、nを重ねてedを付ける。
和訳:叔母は去年の夏、すべての友人たちとの旅を計画した。


5 Many famous people stayed at the hotel in the past.
-前回学習したyで終わる動詞である。yの直前がaという母音なので、そのままedを付ける。
和訳:過去にはそのホテルに多くの有名人が泊まった。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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