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大人の学び直し英語【158】英語の名詞 – all, everyの否定
品詞について
今回の記事では、否定表現と共に使われるallやeveryについて解説します。まずは部分否定と全否定が何を意味するか押さえておきましょう。今回は、主語にallやeveryが含まれている否定文についてまとめます。
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部分否定と全否定とは
まず、「部分否定」と「全否定」を確認しておきましょう。
「すべて~ではない」「みんな~ではない」が全否定で「すべてが~ではない/みんなが~ではない」が部分否定です。たとえば、「みんな来なかった」が全否定、「みんなが来なかったわけではない」が部分否定です。
主語の前に置かれたallやeveryが否定されるとき
1 All her children don’t like chocolate.
意味:彼女の子どもたちはみんなチョコレートが好きではない。
2 All that glitters is not gold.
意味:光る物必ずしも金ならず。
否定文で、主語にallがあると例文1のように全否定と解釈されることが多いです。
ただし、例文2のように、「光る物がすべて金とはかぎらない」と部分否定となる場合もあります。
文意として「光る物はすべて金以外のものだ」ではおかしいですね。
例文2のallは後に名詞が付いていません。ここでは「すべてのもの」を表す代名詞として使われています。ちなみに、このthatは関係代名詞です。
主語にallがある否定文は、全否定と解釈されることもあれば部分否定と解釈される場合もあります。everyが主語にある時も、同じ傾向が見られます。
Every student doesn't agree.
意味:すべての学生が同意しているわけではない。/学生は誰も同意していない。
・確実に全否定にしたい時は、次のように言います。
None of her children like chocolate.
意味:彼女の子どもたちは誰もチョコレートが好きではない。
noneは代名詞です。また別の機会に詳しく学習しましょう。
No students agree.
意味:学生は誰も同意していない。
この場合のnoは形容詞です。
・確実に部分否定にしたい時は、allやeveryの直前にnotを置きます。
Not all her children like chocolate.
意味:彼女の子どもたちがみんなチョコレートを好きなわけではない。
Not every student agrees.
意味:すべての学生が同意しているわけではない。
練習問題
次の文を日本語にしてみてください。
1 Not every doctor can explain the disease to a patient in a simple way.
2 All the lights weren't turned off.
3 Not all couples want children.
4 Every house doesn't have a garage.
解答・解説
1 すべての医師が病気について患者に平易に説明できるわけではない。
-部分否定
2 すべての照明が消されていなかった。/すべての照明が消されていたわけではない。
-文脈によって全否定とも部分否定ともなる。
3 すべての夫婦が子どもを欲しがっているわけではない。
-部分否定
4 すべての家にガレージが付いていない。/すべての家にガレージが付いているわけではない。
-文脈によって全否定とも部分否定ともなる。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |