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大人の学び直し英語【121】英語の動詞19 – 活用14 – 動詞の原形5 - 不定詞の便利な使い方3

品詞について

不定詞にはいろいろな用法があります。これまで「~すること」「~するには」と言うためのto不定詞を見てきました。今回はもうひとつ、便利な用法を見ておきましょう。やはり日常的に使われるto不定詞で、名詞の後ろに付いてその名詞を修飾します。

 

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助けてくれる友達

Fortunately, she had friends to help her.
意味:幸運なことに、彼女には助けてくれる友達がいた。

 

この場合、to help (her)はひとまとまりで後ろからfriendsを説明しています。
She had friends: 彼女には友達がいた
to help her: 彼女を助けてくれるような

 

何か~するもの/誰か~する人

このように、後ろから名詞を説明するto不定詞といっしょによく使われるのがsomething, someone, nothing, no oneです。

 

Would you like something to eat?
意味:何か食べるものがほしいですか?

 

I just need someone to talk to.
意味:私はただ話をする人が必要なだけなんです。

 

誰かに話しかける:talk to someone
誰かと話す:talk with someone
と教わりますが、実際のところ英語では「誰かと話す」という意味でよくtalk to~ を使います。
いずれにせよ、talkと話す相手の間には前置詞が必要なので、someoneが前に出てto talkが後ろに来た場合も、talkの後の前置詞を忘れないようにしましょう。
someone to talk toにはtoが2回出てきますが、最初のtoは不定詞to talkのto、後のtoは本来なら話す相手の前につく前置詞です。

次の例文は否定的な意味を持ちます。

 

I have nothing to lose.
意味:失うものは何もない。

 

文中にnothingやno oneがあると、それだけで否定の意味になります。

上の例文の場合、何かをしようかどうか迷っているときに言えば、やってみてた結果がダメでも何かを失うことはないということになり、「ダメでもともと」という日本語に当たります。

 

The girl had no one to play with.
意味:その女の子は遊び相手がだれもいなかった。

 

動詞playも、本来なら遊ぶ相手の前に前置詞withが必要ですから、忘れないようにしましょう。

 

だれがto~するのか?

上の例文はすべて、to~するのは文の主語となっています。
たとえば、I have nothing to lose.ではto loseするのはIであり、The girl had no one to play with.ではto play withするのはThe girlです。

しかし、そうではない場合もあります。

 

The girl had someone to feed her.
意味:その女の子は食べさせてくれる人がだれかいた。

 

この例文では、feed herするのは文の主語The girlではなく、someoneです。

このように柔軟な使い方ができるのが、名詞の後に続くto不定詞の便利なところです。

 

練習問題

( )の中の日本語を英語にして、文を完成させてください。指示があるときは指示に従ってください。

1 Mr. Brown has (養わなければならない大家族: to feedを使って)

2 We need (私たちの娘のベビーシッターをする誰か: to babysitを使って)

3 The children have (彼らに言う人が誰も: to tell themを使って) what is right and wrong.

4 There is (心配することは何も).

5 I have (あなたと話さなければならない何か)

 

解答・解説・和訳

1 Mr. Brown has a large family to feed.
和訳:ブラウンさんは養わなければならない大家族がある。
-この場合、feedするのはMr. Brown

 

2 We need someone to babysit our daughter.
和訳:私たちは娘のベビーシッターをしてくれる人がだれか必要だ。
-babysitはここでは動詞で、それをするのはsomeone

 

3 The children have no one to tell them what is right and wrong.
和訳:その子どもたちには、何が良くて何が悪いか言ってくれる人がいない。
-tell themすべきなのはno one

 

4 There is nothing to worry about.
和訳:心配することは何もない。
-worry するのがだれなのか、この文だけではわからない。

 

5 I have something to talk with you.
和訳:あなたと話さなくちゃいけないことがあるの。
-talkするのはI

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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