ラボ・パーティ連載【9】ラボ・ライブラリーでどうやって英語を学ぶのか(前編)
子どもが英語を聞ける環境を作る秘訣とは?
55年以上の歴史、ノウハウのある老舗英語教室の英語教育についてご紹介
お子さんがどうしたら英語が話せるようになるか悩まれている保護者の方も少なくないでしょう。英語にどうやって関わらせるべきか迷われている方も多いでしょう。半世紀以上にわたって英語教育を提供しているラボ・パーティに聞いてみました。
「英語が話せない」。そのように話す日本人は多いでしょう。「話す」ためには、「聞く」必要がありますが、これまであまり「聞く」ことはあまり重要視されてきませんでした。とくに幼い子どもの場合は、発達の観点からみて「聞く」ことから始めたほうが効果があります。「書く」「読む」よりも、まずは「聞く」ことが大切なのです。
日常生活のなかに英語が聞ける環境をつくる
ラボ・パーティでは「ラボ・ライブラリー」と呼ぶ音声教材を使用しています。内容は世界各地の絵本、昔話、ファンタジー、神話、歌などさまざまです。現在、作品数として約110ものタイトルがあります。この教材を「ライブラリー(図書館、蔵書)」と呼んでいるのは、いつでも手を伸ばせば聞くことのできる作品が家庭にあり、聞きたいときにいつでも耳にすることができる環境を子どもに与えたいと考えるからです。
言語を学ぶ際に音声を聞くことは重要です。母語(日本語)を考えればよくわかると思いますが、母親のお腹のなかにいるときから耳にしていて、生後ずっと耳にして、ようやく3歳頃になって母語の基本を身につけます。それまで子どもは、ずっと日本語の音声を耳にしているのです。ラボ・パーティではこのような、母語の習得にできるだけ近いかたちで、英語も身につけています。
世界各地の絵本や物語が題材
母語習得にできるだけ近いかたちで英語を学ぶには、子どもがずっと耳にできる英語音声が必要です。そこでラボ・パーティでは「子どもが好きで、心も豊かにすることができ、異文化への扉も開く」、世界の絵本や物語を題材にした教材(ラボ・ライブラリー)をオリジナルで開発してきました。その教材には本はもちろんですが、BGMも収録された音声CDがあります。この英語音声を子どもたちは日常生活のなかで耳にしています。
本を手にしてジッとして聞く必要はありません。自然に耳にするーたとえば朝起きたときや、食事の時間、入浴の時間や寝るときにCDを流しているのです。子どもは日本語がそうであったように、聞いていないようで聞いている。初めから終わりまで集中して聞いていることはありませんが、自分がおもしろいと思ったところは何度も楽しみにして聞いている。「聞いてないと思っていましたが、聞いて(理解して)いたんですね。驚きました」と、ある母親がお話しくださいました。このような自然なリスニングは、大人にはできません。このような自然な英語のリスニングは、音声を聞き取るのが得意な子どもの年代だからこそ有効だと言えます。
絵本や物語は、最初から最後までの流れがあります。昔話などは表現のくり返しも多いですが、なにか身につける順番(たとえば単数形から複数形、現在形から過去形へなど)通りに英語が並んでいる訳ではありません。日常で耳にするのと同じような流れでことばが構成されています。ある設定された場面(たとえばハンバーガーショップやレストランでのオーダー、夏休みには何をしたかの問答)、また自己紹介といった切り抜いたある場面で使用される英語とは大きく異なります。
日本語と異なる「英語の音の流れ」を身につける
英語習得にも大切なのは音声です。英語には日本語にはないリズムや強弱のアクセントがあり、これを習得するのが日本人にはむずかしい。よく「LとRの発音」が取り上げられますが、実際に英語を使用する際には、それらよりもリズムや強弱アクセントのほうが重要となってきます。そのような英語の音の流れのことを、まとめて「プロソディ」といいます。
※プロソディ=prosody。韻律。ストレス (stress/強弱・強勢・アクセント)、イントネーション (intonation/高低・抑揚)、リズム (rhythm/ 緩急・間・テンポ)をまとめた、英語の音の流れの要素すべてのこと。
このプロソディを身につけるのは、比較的幼い子どものほうが得意です。文学作品であるラボ・ライブラリーには、このプロソディが溢れています。短い会話のやりとりや、フレーズのくり返しで構成されているテキストとは異なり、英語圏の子どもが楽しむ絵本や物語だからです。日本でも幼い子に絵本や物語を読むと思いますが、その作品は日本語の音の流れやリズムにあふれ、聞いていて心地よいものです。英語圏の子どもがふれている音声がラボ・ライブラリーには存分にあるのです。
文/ラボ教育センター 広報 竹内美貴子さん | |
1988年、株式会社ラボ教育センター入社。営業職として首都圏、関西エリアを担当。ラボ・パーティ教室運営のサポート、指導者育成も行う。その後、教材研究・開発、広報誌編集などにも携わり、2006年より現職。言語習得、子どもの英語学習、絵本について詳しい。イベントやキャンプでは、⼦どもを対象としたワークショップも行う。中学生以上を対象とした海外ホームステイの引率経験は豊富。
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