デジタルインフルエンサーから学ぶ!
明日から使えるセルフブランディング術
前回の記事、「間違ったセルフブランディングをしているあなたへ」は、お楽しみいただけたでしょうか。
「間違ったセルフブランディングがどんなものかはわかったけど、じゃあどうしたらいいの??」
「私にはセルフブランディングをする価値がないの??」
と、お思いの方もきっといらっしゃると思うので、今回は私Mayukoが個人的に選ばせていただいた4人のデジタルインフルエンサーから、そのセルフブランディング術を学んでいこうと思います。
最初に少しお話しておくと、この4人に共通していることは、私がすでに何度も語ってきた、セルフブランディングの3大要素、
「他者との差別化」
「憧れ」
「親しみやすさ」
のバランスが良いということです。
では、具体的にどのようにバランスが良いのか、これから一緒に見ていきたいと思います。
ストリートスナップの常連!
韓国人モデルのIrene Kim
まず最初ロールモデルは、韓国のモデル・TVパーソナリティーのアイリーン・キムです。
英語も堪能で、エスティ―ローダーの国際美容親善大使も務めるグローバルな彼女は、常に世界を飛び回るファッションアイコン。
韓国では様々な雑誌やテレビ番組に引っ張りだこ、エッジの効いたスタイルは世界中から注目を集めているといった点などは、同じくモデルのローラと重なるところがあります。
そもそも、私がアイリーンのことを知ったきっかけは、彼女のトレードマークでもあるレインボーヘアでした。
ストリートスナップを見ていて、「この髪の子は一体誰?」とずっと思っていたんです。
まずこれが、彼女のセルフブランディングにおける「他者との差別化」にあたります。
これは、視覚的なインパクトがあり、目に留まりやすいので、わかりやすいですね。
次に、彼女の抜群のプロポーションと、独自のファッションセンスが「憧れ」の要素を作っています。
そして、最後の「親しみやすさ」に関しては、彼女のナチュラルで天真爛漫な性格やキャラクターが大きな要因になっていると思います。
彼女は、自身のYouTubeチャンネルや、SNS等でありのままの飾らない姿をよく披露しており、ニキビができたり、ジャンクな食べ物を食べたりしているところも、包み隠さずシェアしてくれます。
そんな自然体なところが共感を呼んでいるわけですね。実は、私は過去にファッションショーの会場で、2回ほど彼女と遭遇したことがあります。
写真を撮ってくれないかとお願いすると、あのいつもと変わらない笑顔で、優しく対応してくれました。画面上で見ている彼女とリアルの彼女は全く変わりませんでした。
もちろん私は、ますます彼女のファンになりましたよ。
世界を飛び回る人気ファッションブロガー
Aimee Song
お次は、LA発ファッションブロガー、Aimee Songをご紹介します。
彼女は、トップブロガーの1人でもあり、先ほどご紹介したアイリーンの友人でもあります。
LAらしいカジュアルなスタイリングと独特のアクセサリー使いがAimeeスタイルの特徴で、デニムの着こなしも上手。
この彼女らしいスタイルが、セルフブランディングにおける「他者との差別化」と「憧れ」のどちらの役割も果たしています。
さらに彼女の場合は、有名ファッションブランドのショーではフロントローに座り、自分で出版した本は、New York Times紙のベストセラーに選ばれ、数々のデザイナーとコラボレーションし、おまけに最高にキュートなイタリア人彼氏がいる、という誰もが憧れる生活をしているんです。
こんな生活を本当にしているなんて、羨ましすぎますよね。
セルフブランディングを真剣にやりたいと考えている人はきっと、彼女のようになりたいと思っている人も多いはず。超多忙な毎日を送る、売れっ子ブロガーの彼女は、現在インスタグラムで4.4Mのフォロワーを抱えています。
彼女とほぼ同時期にインスタグラムのフォロワーが1Mに到達したブロガーに、スイス人のKristina Bazanがいますが、現時点でAimeeのフォロワーはKristinaの約2倍。Aimeeは今もものすごい勢いでフォロワー数を獲得し続けています。この差は、一体なぜ生まれたのでしょうか。
それは、おそらくAimeeがブロガーという自分の立場をよく理解してセルフブランディングに取り組んでいるからではないかと考えます。Kristinaも含め、あまりにも有名になりすぎてしまったブロガーたちにありがちなのが、芸能人、タレント化してしまうことです。
そういうブロガーたちは、イベントに出席するのに忙しく、本業であるはずのブログがおろそかになり、SNSの投稿もどんどん淡白な感じになってしまう。
今までフォローしていたファンたちにとって、あまりにも遠い存在になりすぎてしまうことで、ファンが離れてしまうということがあります。リアルな彼女の姿を見たい、リアルな彼女の声が聞きたい、と思っているファンたちにとってはちょっと寂しいですよね。
一方でAimeeは、どんなに忙しくなってもブログの更新は欠かせないし、毎週更新しているYouTubeでは、友達とふざけたり、深刻なアトピーに悩まされていることを打ち明けたり、普通の女の子と同じようにパジャマ姿でアボカドトーストを食べてみせます。
超有名な人気ブロガーだけど、彼女はとても人間味があって、見ていると応援したい気持ちになるんですよ。ブロガーという職業は新しく、何が正解かということもまだ定かではないですが、私は、一般人と芸能人や著名人のちょうど間にいるのがブロガーだと思っています。
そういう身近な存在だからこそ、人はそこに自分自身を投影したり、共感したりするのではないでしょうか。彼女はそのことをしっかりと心得ているから、セルフブランディングも大成功しているのだと思います。
人気急上昇中の大学生ブロガー
Reese Blutstein
3人目のロールモデルは、妹のKaekoが最近最も気になっているというアトランタ在住の学生スタイルブロガー兼インスタグラマーのReese Blutsteinです。今人気急上昇中のホットな20歳の女の子。
そんなReeseのインスタグラムのプロフィール欄には、
Making the most out of the clothes I have since 1996 (1996年から持っている服を最大限に活用してます。)と書かれていおり、毎日投稿される彼女の着まわしスタイリングに注目が集まっています。
しかも、彼女はまだ学生なので、高級デザイナーズブランドではなく、Urban OutfittersやMadewellなど、学生でも買える手頃なブランドを頻繁に取り入れているというのがポイント。
そのことについて彼女は自身のブログで、
「自分のスタイルを持つということはお金とは関係ない。自由な想像力さえあれば、どんなアイテムだって自分らしく着こなすことができる。」
と語っており、学生らしく慎ましい生活をしていることを宣言しています。
現在のインスタグラムでは、どれだけ人より華やかな暮らしができるか、良いものを身につけられるか、ということに意識が向けられがち。
そんな中、Reeseは背伸びしたり、カッコつけたりはせず、自分の身の丈にあったセルフブランディングをしているからこそ、そこに共感する人が集まってきているのではないかと思います。
20歳なのに、見事なセルフブランディングでした。私も彼女を見習いたいです。
Vineから生まれたデジタルインフルエンサー
kemio
女性のセルフブランディング術が続いたので、最後は男性のインフルエンサーをご紹介します。
kemioくんは、Vineというアメリカのアプリで人気に火がつき、一躍有名になりました。
現在、ユーチューブのサブスクライバーは25万人、インスタグラムは、27万人もいるというから驚き。
インスタグラムではモデルみたいにキメるkemioくん。かっこいいですね。
自分の夢を叶えるためにアメリカに飛び立ってから、ますます洗練されました。
ところがユーチューブではキメキメのkemioくんではなく、ありのままの姿、独特の話し口調、言葉使いで日常のあれこれをシェアしてくれます。
例えば、アメリカの離乳食を食べ比べしたり、アボカドを顔に塗りたくってみたり、ブルゾンちえみのパロディをしてみたり、なかなかぶっ飛んだことをやってくれます(笑)
それがまたすっごく面白くて、見ているといつのまにか彼の世界観に引き込まてしまうんです。
正直言うと、とってもしょうもないことをやっているんですが、それを彼はエンターテイメントに変えてしまいます。そこが彼のすごいところ。
ネガティブなコメントや誹謗、中傷にも人間臭く立ち向かっていくたくましい一面もあります。
彼のありのままの姿は、彼の世界観そのものを作っていて、それは彼の最大の魅力であり、武器であると私は思います。
これが彼の意図なのか、戦略なのかはわかりませんが、見事なセルフブランディングです。
まとめ
今回は、4人のインフルエンサーを例に、それぞれのセルフブランディングの特徴と、成功の理由を探っていきました。
この4人から学んだことは、
・誰とも被らない特技や特徴を見つけて、それをとにかく磨こう。
・カッコつけなくても大丈夫。人間臭さは、セルフブランディングの武器になる!
・自分の身の丈にあったセルフブランディングが共感を得るコツ!
・とにかく続けよう!
です。
これらのことを意識しながら、明日からのセルフブランディングに取り組んでみてください。私も頑張ります!
Top pic Via Seth Doyle
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