「あなたの幸福度は何%ですか」
幸福度調査20回突破!ここまでのまとめ
筆者の担当させていただいている世界幸福度調査が前回のラオス偏で20回を迎えていました! ”迎えていました”というのも、先ほどたまたま数を数えてみたら、ちょうど20回だっただけなのですが……せっかくなのできりのいいところで一度、ここまでのインタビューで筆者が感じたこと、見えてきた事を振り返ってみようと思います!
世界中の人々が大切にしているものとは?
あなたの人生でいちばん大切なものはなんですか? という質問に、一番多かった回答が家族や人との繋がりといった答えでした。これは、万国共通で年齢層や収入なども偏りなく出た結果です。大切な人たちの存在が個人の幸福度を大きく左右しているということですね。
時間や仕事、その為のお金なんかも大切と答えた方ももちろんいました。そんな回答の中でも家族がいるから仕事をがんばる、お金が必要と考える、全ては自分以上に大切な人の存在が根底にあるように感じました。
人は人に対して、うれしかったり悲しかったりと感情を揺さぶられる。なによりも影響力のあるもので、それらが幸せに向かうための原動力になっているんですね。
宗教と幸せは関係している?
筆者は宗教についてさほど詳しくないですが、この調査を進めていくにつれて見えてきた事がありました。宗教は人々の支えになったり、生きていくための指針になったりといい面が大いにあります。しかし、歴史の中では宗教戦争になったり過激な思想を持ったテロ組織を生み出したりと、悲しい面もあるということです。
この幸福度調査で、幸福度を”上げている”にも、”下げている”にも、宗教と回答がありました。世界的にみて、宗教はプラスになっているのかマイナスになっているのかは、図りようがありません。でも、思想が違っても、差別も衝突もなく分かり合える時がきたら、世界的な幸せが来るのだと思います。
宗教に限らず、個人間という小さな単位から、国家間という大きな単位まで、お互いの意見を尊重しあうことが出来たらいいのにと願ってやみません。簡単なようで、とっても複雑な問題ですね。
幸福度を上げているもの、下げているもの
インタビューをしていて気づいたのですが、どの国の方々も幸福度を上げているものを答える時は少し考え込むのですが、下げているものを答えるときは比較的早く答えが返ってくるのです。これは何を意味しているのでしょうか?
筆者が自分に置き換えて考えると、幸福度を下げているというのは、日々不満に思っている事ですから、具体的に答えやすいです。逆に幸福度を上げているものというのは、毎日の生活で実感がないからぼやっとしたイメージになってしまうのでしょう。きっと各国、より良くなるための政策が行われているとは思うのですが、目に見えて良くなっていっている事って気づきにくいですよね。そして個人的に国の未来の幸せに向かって何かしているかと言われたら、ゴミを余り出さないようにとか、節電とか、なんとも自分では実感しにくい事をしている程度。もし個人個人が、具体的に未来を見据えて行動できたら、何かが変わるかもしれないですね。
いままで国内外の自身の友人を見返してみることもなかったので、この調査をしてみて、思った以上に世界中に友人がいたのだなぁと、感慨深いものがありました。成人してからというもの、自分が見たいもの、聞いてみたいものなどを求めて、本能の赴くままひたすら世界中を動き回っていたのですが、その遊びも無駄ではなかったと思えます。
幸福度調査の中でも、人々との繋がりが大切だと感じている人たちが多かったように、筆者にもこの友人達との出会いはかけがえのないものです。一緒に飲み歩いたり、遊んでいるときには「あなたは幸せですか?」なんて、聞いたこともなかったけれど、いざこのような形でインタビューをしていくと、普段見ることが出来ない友人達の違う顔を発見することが出来ました。更に、出身国によっても幸せの定義や、取り巻く環境が異なっているので、ニュースなどで見ることが出来ないそれぞれの国の内情を垣間見ることが出来ました。
これを読んで下さっている読者の方々も、一度周りの人たちに聞いてみてはいかがでしょうか? 自分だけでは見つけることが出来なかった、沢山の幸せの形を見つけることが出来ますよ。とはいえ、筆者は自分の幸せの形もいまいちわからない未熟者。これからもまだまだ、世界中の幸せを探していこうと思います!!!
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