

スペイン移住を決める前に
知っておきたいカルチャー3選
秋のスペイン特集
私はスペインに1年住んでみて、そのカルチャーショックからすごく苦しい思いをしたわ。そんな思いをみんなにはして欲しくないから、移住を考えているあなたのショックが小さくなるように、行く前に知っておいて欲しいこと、覚悟しておかないといけないことをお伝えするわ。
1.給料はヨーロッパでも低め
ヨーロッパで働くっていうと、高いお給料を想像する人も多いわよね。でも、2015年1月現在のスペインの最低賃金は、月給756.70ユーロ(10万円くらい)。なんと、フランスの半分なの。専門職としての職歴がしっかりあったり、良いジョブオファーをもらって、スペインでの就職なら、とてもラッキーだと思うけれど、現地での1からの職探しは、経済危機の兼ね合いもあって、難しいわね。物価の高いバルセロナで、正社員として働いている私の友達のスペイン人は、30歳で、月給1.500ユーロ(約20万円)。これでかなりいい方だって言っていたわ。
2. 嘘をつかれたり、情報をもらえないことも日常茶飯事
私が経験したのは…
①不動産の又貸し
アパートを借りてた時、支払いをしていた「オーナー」は又貸しで儲けてて、かつ、実際の「オーナー」への支払いを滞っていたので、一緒に借りていた5人全員が追い出されたの。又貸しをした本人は行方をくらましてて、電話も通じない。訴えたとしても、裁判に膨大な時間がかかり、2年はかかるらしいわ。弁護士代に1.000ユーロ(約13万円)は必要になる。だから、こういうことをする人はよくいるんだそうよ。
②銀行の口座を開設すると手数料が取られる
これが、事前に説明されなかったの。最初に口座を開設するとき、何度も開設料が無料か確認したわ。それにもかかわらず、開設から1ヵ月後、私たちのアカウントから8ユーロ(約1.000円)が引き出しされていた。その時の銀行員の説明は、「これは警察署に対して払わなければいけないもので、みんなかかるものなの」。
「じゃあ、なんで無料って言ったの?」って思うわよね。でも、これがスペインなの。スペイン人は文句も言わず、受け入れていたわ。特に日本のすべてがきちんとしていて当たり前の社会に慣れている私は、これらに耐えるのに半年はかかったわ。
3.待たされるのは当たり前
まず、大学の授業に教授が30分遅刻することも、それを謝らないことも当たり前。教授の無断欠席もあったわね。(笑) だから、生徒の私たちは教室の前で待ちぼうけ。個人面談の約束をしてすっぽかされたことも、何度もあったわ。
私の友達のスペイン人は、行政の無秩序さにもいらだっていたわ。苗字を変えるために区役所にいっても、待ってるのは3人だけなのに2時間待ち。手続きの際に、無駄なキューバの旅行話を聞かされたそう。メールの返信も遅いし、これだけ時間にルーズだと、ビジネスには向いてないわね。
みんな、覚悟はできた?
楽しいスペイン滞在になるといいわね!
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