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フラメンコの昔と今
フラメンコといえば、煌びやかな衣装を着て、足でリズムを作り出す激しく情熱的な踊りをイメージするよね。もともとは、スペイン、特にアンダルシア地方発祥の伝統的な文化で、ギター、歌、ダンスのコンビネーションからなってはじめて完成系なんだよ。独特の世界観に魅了される人も多いフラメンコの歴史を紹介するね。
フラメンコの由来
フラメンコは16世紀に、ユダヤ人、ムーア人、ジプシーや、アンダルシア地方の先住民から様々な要素が混ざって今に伝わったとされるんだけど、もともとはリズム感の優れたアンダルシアの下層階級の間に端を発したといわれているんだ。当時は上層階級で愛でられていた芸術と比較して地位が低かったことから親しみやすく、フラメンコミュージックが居酒屋や売春宿などあちこちで聞かれるようになったんだよ。その後、ジプシーたちが流浪中にフラメンコ芸術を各地で奏でて周りが見よう見まねで習得して色んなバリエーションが後世まで伝えられたんだ。
フラメンコの意味
なぜ「フラメンコ」っていう名前なのか気になるよね。諸説あるんだけど、ひとつは、19世紀の間、「フラメンコ」という言葉は、音楽と共に生きるジプシー文化を表す際に用いられ、「ジプシー」と同意語だったという説と、もうひとつは、ヒスパニック-アラビック語の“fallahmengu”(「追い出された小作人」という意味)という単語に由来しているという説があるよ。この「追い出された小作人」というのは宗教的迫害から逃れる必要のあったジプシーのことを指しており、やはり、「フラメンコ=ジプシー」という関係がうかがえるよ。
フラメンコの進化
1765年から1860年の間にはアンダルシアのカディズに初のフラメンコスクールが創設され、スペインで一気に人気が花咲いたんだ。その後、1869年から1910年は黄金期を迎え、ミュージックカフェではフラメンコギターを弾くソリストがもてはやされたの。それから人生を民族音楽の探究に費やしたアントニオ・マイレーナによってフラメンコが体系化され、フラメンコは世界的芸術にのしあがったのよ。芸術の舞台は大きな劇場やコンサートホールに場所を移し、著名なダンサーなどのパフォーマーが続々と現れ、歌とギターだけでなく、視覚的にも楽しめるいちジャンルとして今に至るよ。
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