世界の“産まない”という選択肢
~産めないんじゃなくて産まないの~
彼女たちが産まないと決めたワケ
先進国では出生率が下がっているのは周知の事実よね。特にドイツと日本が深刻な状況なの。アメリカでは40代女性の20%が子ナシという調査結果があるみたい。出生率は国の経済的な安定性を測る指標といわれているけど、経済的に恵まれていても“産まない”という選択をする女性が増えているのよ。女性達のの社会的地位が上がって自活できるようになるにつれて、女性たちは「子供のママ」という生き方ではなく、ひとりの女性として自己を高める生き方を謳歌しているということよ。
そもそも、ミレニアム世代の若者の多くが、「親」になりたくないという。昔はそんな事を言うのはタブー視されていたけど、近年は比較的好きな生き方が選べるゆえ、なぜ産みたくないのか理由を聞いてみたよ。
1、なぜ妊娠出産で苦しまないといけないの?
Yin & Yang
妊娠期間中は"つわり"という恐怖がある。気持ちが悪くてホラー状態だったという先輩の声を聞いたらさらに怖くなるわよね。出産時の陣痛に耐えられる自信がないという声がも多数あるわ。なぜ男女平等に働けという世の中なのに女性だけが苦しまなくちゃいけないの?
2、キャリアを選ぶから産むという選択肢はない
キャリアのある女性や、突き詰めて学びたいことがある女性ほど"産む"選択肢は限りなく低くなるわ。子供を産むと少なくとも18年間は、その子のことで頭がいっぱいになるから、キャリアを優先することはできなくなるわよね。子供を産むよりもバリバリ働く方が向いているって女性も多いのよ。
3、女だからといって母性があるわけじゃない
子供が暴れても泣き叫んでもわが子をかわいいと思える母親になれそうもない。静かで大人しい子供しか愛せなさそうという理由で産まない人もいるのよ。子供を産んだら常に心配事の嵐。親は子を守る義務があるから、母性がないと難しいかもね。
4、自分が成熟していない
子供を育てるには自身が成熟してなければならない。そのような呪縛から、自分は子供を"産んではいけない"と思う人も多いの。リストラされるかもしれない、経済面で将来子供に十分な教育を受けさせてあげられそうもないといったネガティブな心配要素があると"産まない"という選択にいきつくの。
5、子供を育てるにはお金がかかる
出産時の費用にしても、子供に満足のいく衣食住や学歴を与えようとしても、今の収入だとまかなえそうもない。住宅ローンのほかに、教育ローンを組むとなると、頭が痛くなりそう。「お金の工面で苦労するほど、子供を育てるのって価値があるの?」 そう思ってしまうのも仕方ないわよね。
子供を持つということには、「妊娠」で体調を崩すこともあれば、「出産」で人生最大の痛みを味わったり、産まれたら産まれたで預ける保育園を探したり、仕事と子育ての両立は決して楽なことではないわよね。男女共働きが多い時代「なんで私だけがキャリアをストップして子育てをしなきゃいけないわけ?」と感じる女性も多いはず。「女性だけが子供を産める」ということが医学やテクノロジーで変わらないかぎり、"完全な男女平等"というものは達成されないと思うわ。女性の負担が増え続ける一方に見えるけど、なぜそこに女性達は声をあげないのかしら? 去年日本では「保育園落ちた死ね」というブログが共感を読んで多くシェアされたみたいだけど、女性に子供も産んで仕事もして欲しいなら、それだけの利益と環境を整えたら? という感じよね。
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