

アメリカ大統領選の前に知っておきたい
ヒラリークリントンの公約5つ
アメリカ大統領選が11月8日に迫っているけど、ヒラリー対トランプの戦いに注目が集まっているね。政治経験のない異色のトランプと政治畑で31年のキャリアがある女性初のヒラリー、どちらが最終的に選ばれるかな? 今回は優勢といわれるヒラリーが大統領になった場合、アメリカがどう変わるかを公約からピックアップしてみたよ。
1、米国に住む年収125,000ドル以下の家庭の子の公立大学授業料を無償化
当初の選挙キャンペーンでヒラリーは、コミュニティーカレッジの授業料無償化を提唱していて、その後、若者からの支持を集めていたバーニー・サンダースのアピールを引き継いで、公立大学授業料の無償化まで範囲を拡大したんだ。大学に助成金を提供することによって、この公約が可能になるわけだけど、この莫大な費用は、大企業の税金逃れを封じ込めることで実現していく意向よ。
2、包括的移民改革で移民に市民権を与える
トランプがメキシコとの国境に壁を作ると差別的な発言をする一方、ヒラリーは勤勉で法を守る移民たちに市民権を与えると提唱しているよ。移民に対してはオバマよりも寛容な姿勢を示していて、人種、性別、LBGT関係なく「みんなで強いアメリカを作る」という現実的な考えの持ち主よ。
3、国民に対して、手頃な価格で医療を提供する
ヒラリーは1990年代のファーストレディーの頃から、医療費問題に対する改革主張をしていたものの、競合となる民間の保険業界から常に却下。今回の大統領選で主張しているのは、オバマが目標としていた「パブリック・オプション」という政府運営の保険プランの実現なの。自由・競争のアメリカの理念にそぐわないとして他所から圧力がかかるのは免れないけど、ヒラリーが当選すれば、国民皆保険が実現するかも!?
4、男女の賃金格差をなくす
ヒラリーはアメリカ初の女性大統領として、女性の地位向上に尽力すると語ってくれているわ。なかでも、男女の賃金格差を是正して、給料体系を性別関係なくフェアにするのを理想としているのよ。ただ、多くの識者から、男性と女性とでは、大学での専攻科目、選ぶ職業、家事と子育ての役目などがそもそも異なるから、平等というのは難しいんじゃないかって声も挙がっているんだ。道のりは遠そうね。
5、ミドルクラス(中間所得層)の増税をしない
ヒラリーは、これまで以上に税収を取る計画をしているけど、ミドルクラスからの税金を上げる予定はないと繰り返し述べているわ。どこから徴収するかというと、超富裕層よ。トランプが富裕層の減税や厚遇を望む一方、ヒラリーはミドルクラスの経済を繁栄させることこそが国家の成長と繁栄につながるともっともなことを宣言しているんだ。
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