

職場でLGBTとどう接したらいい?
欧米企業に学ぶLGBTルール
日本はまだまだLGBTに対する差別が残っているような気がするわ。欧米ではカミングアウトする人は多いものの、職場では53%の人が隠している状況。実際にLGBTの人に会ったらどう接すればいいんだろう?
LGBTって何?
LGBTはレズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシャル(B)、トランスジェンダー(T)の略で性的指向や性同一性を表すことば。それぞれざっと説明すると、レズビアンは女性のことを好きな女性のこと、ゲイは男性のことを好きな男性のこと(ゲイという言葉のなかにレズビアンが含まれることもある)、バイセクシャルは男性・女性の両方とも好きな人のこと、トランスジェンダーは誕生した時の性別に違和感を生じ、現在の性別が異なる人のことを指すよ。
欧米のLGBT事情
イギリスやベルギーでは早い段階から同性婚が合法化された歴史があったり、アムステルダム、バルセロナ、ベルリン、北欧諸国の首都は比較的LGBTフレンドリーだと言われているよ。もちろん、アメリカでもグーグル、アップル、ヤフー、マッキンゼー、ディズニー、ナイキをはじめ多くの有名企業にとどまらず、全企業の93%がLGBTを差別しないポリシーを持っているんだ。2015年にはカリフォルニア州でトランスジェンダーという理由だけで解雇した眼科医に損害賠償請求がされたなど職場におけるLGBT平等は着実に進んでいるよ。
LGBTを雇用する企業が気をつけていること
LGBTの多くがハラスメントを恐れたり、会話に入れないという理由で同僚や上司とのコミュニケーションで疎外感を感じているわ。でもせっかく雇用したのに能力を発揮してもらわないと困るよね。主に気を付けていることは3つあるわ。
①思い込みをやめる
②安全な環境をつくる
③秘密を洩らさない。
つまり、LGBTとはこういうものという先入観を捨ててその人個人と向き合い、ジョークや悪口のない環境をつくり、何かしらカミングアウトしてきても周りに言わないことが求められるの。
セクハラにあたる! LGBTと接する際のマナー
LGBTの人と親しくなりたいからといって、気になることを聞くのはNG。自分では相手を傷つけていると気づかなくても、LGBTがショックを受ける言葉は以下のとおりよ。
「え~! ゲイに見えませんね。」
これに関連して、「すごくカッコよくて女性にモテそうなのに」もNG。こうした言葉は、ストレートでない相手を侮辱することになり、相手のアイデンティティーを否定することになるわ。
「奥さん(or旦那さん)はいるんですか? どんな人ですか?」
LGBTの人に対して、奥さんや旦那さんなど性別を表す言葉はNG。その代りに、パートナーや配偶者という表現を使おう。
「あなたゲイなの? それは良いわ。私、ゲイたちが好きなの。」
LGBTは自身のことを個人として見て欲しいため、ゲイというくくりでまとめられるのは苦手よ。
「女と男、どちらのトイレを使うんですか?」
トランスジェンダーの人たちは、しばしばどちらの性別なのかよく尋ねられるわ。ただ、このような質問は不適切。
LGBTの人をジェンダーというくくりから見るのではなく、その人自身のスキルや人柄を見ることが大事だということがわかるね。現に、LGBTを雇用している会社は考え方に多様性が生まれて職場が活性化するなどベネフィットが多いんだって。
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