

バリ・ウブドのデジタルノマドの聖地
デジタルノマド達に「今まで一番素敵だったコワーキングスペースはどこ?」と聞いてみると必ず名前挙がるのが神々の住む島バリはウブドにあるHubud(フブド)。竹を用いた美しい建築に、ライスフィールドを眺めながら仕事ができるテラス。写真を眺めるだけで素敵ということは十分分かるのだが、Hubudはなぜそんなにデジタルノマド達を惹きつけてやまないのか……。今回はHubudのコミュニケーションマネージャーのKintanさんに、Hubudの設立からバリでの暮らしについて話を伺った。
—Hubud設立の背景を教えてください。
HubudはSteve Murone、Peter Wall、John Aldersonの3人によって設立されました。彼らの出会いは、バリのウブドにある革新的な学校Green Schoolでした。彼ら3人は同じことについて考えをめぐらせていました。
「フリーランス、組織を逃れた者達は、新しい生き方、ライフスタイルをおくる必要がある。もしそういったリスクとダウンシフトと好奇心、クリエイティビティが同じ場所に集まったら? もし彼らがもはや信じていない社会システムやライフスタイルを変えるとしたら……。」
3人のトークはスピードを増し、彼らはHubudがオープンする2013年3月の1年前に、プロトタイプのコワーキングスペースをオープンし、始めてのコミュニティーイベントを行いました。
https://www.hubud.org/our-story/
—なぜ彼らはウブドを選んだのですか?
ウブドはワークライフバランスが整っており、街が発するエナジーは唯一無二で、インスピレーションを与えてくれる土地だからです。世界の人々がこの地にやってくるのは、ここにあるコミュニティが多種多様で、住人がみんなユニークだからでしょう。ウブドは楽しく、ユニークでリラックスできるアクティビティで溢れています。
—Hubudのコンセプトを教えてください。
コンセプトは、「働き方とライフスタイルの自由を実現する革新的なスペース」です。グローバル時代のヘッドクオーターとして、様々なバックグラウンドを持つ人々がひとつになり、そのアイデアや雰囲気にインスパイアされることを目指しています。
—ウブドという街の特徴を教えてください。デジタルノマド達はどんなライフスタイルを送っていますか?
ウブドは、人々が人生に感謝と祈りを捧げる場所です。街から発されるバイブレーションは素晴らしく、インスピレーションが湧く場所と人々は口をそろえて言います。2週間の滞在予定が何ヵ月も伸びてしまった人々に多く出会います。
デジタルノマドは、ウブドで真のワークライフバランスを体現することができます。またウブドはそのためにつくられた街と言っても過言ではありません。水田を横目にRUNする朝を想像できますか? 時々、仕事中に、猿があなたを訪ねて挨拶をしにくるかもしれません。1日の終わりにはヨガをしたり、街の素敵なカフェで過ごしたり、家でゆっくり本を読みながら過ごすのも良いでしょう。ウブドはそんな特別な場所です。
—ウブドにはどんなデジタルノマドがいますか?
リモートで仕事をしている人もいれば起業家の人もいます。インテリアデザイナー、サイコロジスト、マーケティング、ヘルスなど職種ジャンルも様々です。共通点といえば、彼らのほとんどはオンラインで仕事をしているということです。
—Hubudにはどんなアクティビティがありますか?
Hubudでは様々なアクティビティを企画しています。年間を通して430のイベントがあるので、1日1つ以上はイベントがあることになりますね。週のイベント、月のイベント、年のイベントの3つに分類され、週のイベントでは、トークショーとワークショップを行っています。スピーカーはHubudのメンバーです。
例えば“ペチャクチャナイト”という6人のスピーカーがひとつのトピックに関してシェアし、20枚のスライドを20秒以内に発表するというイベントがあります。それから“ファックアップナイト”は、失敗を讃えるイベントで、スピーカーは失敗をシェアし、彼らが学んだレッスンをみんなにシェアします。上記のイベントは2ヵ月ごとに開催されます。
さらにHubud は、“Start Up Weekend Bali”という20ヵ国から人々が参加する国際的なデジタルノマドイベントをオーガナイズしています。
現在最も大きなイベントといえばCU Asiaです。このイベントはCAAPで開催します。CU AsiaはAsia Pacificのコワーキングスペースだけでなく、不動産、ヘルスケア、テクノロジー業界など様々な業界からの参加があり、ランチ、交流タイム、カラオケナイト、ビアポンを行う時間があります。
—ユーザーはどうやってHubudでノマド同士のコネクションをつくっていますか?
我々は人々を結びつけることに情熱を注いでいます。まずHubudに入会するとブランチ会があり、そこで新メンバーに既存のメンバーを紹介し、Hubudの設備の説明を行います。
またHubud にはFacebookグループがあり、そこでは人々は疑問や考えをシェアすることができます。さらに我々はHubudオリジナルのSNSを所持しており、そこにプロフィールを登録すると、Hubudメンバーのプロフィールページを閲覧できたりとやりとりをすることができます。さらにHubud Global(HUG)というあなたがHubudにいなくてもメンバーと話せるプラットホームがあります。
—Co-livingなどのアコモンデーションも用意がありますか?
アコモンデーションのご用意はございます。Co-livingは企業やデジタルノマドを対象にしており、彼らは美しいヴィラに一緒にステイします。
コリビングはここにはじめて来る人のためのパッケージもご用意しています。ここに来るのに必要なのは、ワクワクだけです。
さらに情報が欲しい方はこちらから。
https://www.hubud.org/living-in-bali/
—ウブドでの生活費はいくらくらいですか? 例をください。
家賃
シンプルなシェアルームの家賃は、1日の宿代は平均的なスターバックスコーヒーの価格以下の1日5ドル程度です。4ベッドルームのあるラグジュアリーなヴィラは前金で月々4,000ドルかかります。
長く借りれば借りるほどレートは良くなります。沢山のオプションがあるのであなた次第です。
電気、Wi-Fiなど
ほとんどは家賃に含まれていますが、20ドル〜200ドルくらいです。
食べ物
タイやアフリカ、ベジタリアンフードなど食べ物の種類はたくさんあります。これは、あなたが高級なレストランで食事をしたいか、屋台で食べたいかによります。屋台の食べ物の価格の平均は1.5ドル〜5ドルほどで、高級店になると7ドル〜20ドルほどになります。
SIM
有り難いことにモバイル料金はポテトチップスよりも安くなっています。SIMカードは3ドルで電話とメールが使えますが、使用量によります。1ヵ月だいたい3ドル〜15ドルでアンリミテッドの3Gデータのプランは8ドル〜15ドルほどです。
ウブド移住の詳細情報は以下のリンクからどうぞ。
https://www.hubud.org/moving-to-ubud-guide/
気になる使用料金は、使い放題が275米ドル、月100時間が195米ドル、月30時間が60米ドルで、6時から20時のナイトオウルパックは110米ドル。ウブドには素敵なカフェもたくさんあるので、カフェとコワーキングスペース両刀使いで仕事をしてみてもいいかもしれない。
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