世界が「コンマリ」に夢中!

近藤麻理恵が提唱する「片づけの魔法」

日本で片づけブームとの火付け役となった「コンマリ」こと近藤麻理恵さん。なんとそのコンマリさんの片づけブームが今、欧米にも及んでいるようなのです。なぜ、彼女の片づけメソッドが欧米でもウケているのでしょうか？ここでは、そんなコンマリさんの「片付けの魔法」の魅力に迫ります！

「コンマリ」って何者？

「コンマリ」こと近藤麻理恵さんは、片づけコンサルタントとして活躍する女性です。

2010年に出版した著書『人生がときめく片づけの魔法』が話題となり、多くのメディアで取り上げられたことから、コンマリさんの名前が広く知れ渡ることになりました。

コンマリさんは幼いころから掃除や片づけに興味を持ち始め、独学で片づけの研究をしていたそうです。そして、彼女が大学生になると「片づけコンサルタント」としての道を歩み始めます。

そのあと、コンマリさんの名前は海外にも知られることになりました。2年前の2015年には、アメリカのニュース雑誌『TIME（タイム）』が発表している「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたのです。

これをきっかけに、コンマリさんは海外にも活躍の場を広げます。そして現在、アメリカを活動拠点とし、現地で片づけコンサルタントとして活躍しているのです。

コンマリの著書『人生がときめく片づけの魔法』

コンマリさんの名前が知られるきっかけとなった書籍『人生がときめく片づけの魔法』は日本で出版されたあと、世界40カ国の言語に翻訳されて海外でも出版されました。そして、この本は、なんとアメリカで約100万部以上のベストセラーとなったのです。

『人生がときめく片づけの魔法』は、単なる片づけメソッドを紹介していません。コンマリさんはこの本で、主に次のような片づけメソッドを展開しています。

ものを見たときに、「ときめき」を感じるかで捨てるかを判断する。
捨てるものは、短期間で一気に片付ける。
「どのような暮らしをしたいか」をイメージしてから、ものを捨てる。

これだけ見ても、いつも私たちが行っている片づけとは考え方が違うことがわかりますね。コンマリさんは同時に、片づけにより「人生が豊かになる」ことを提唱しているのです。

『人生がときめく片づけの魔法』が欧米でウケる理由

ではなぜ、『人生がときめく片づけの魔法』が欧米でもベストセラーになるほどウケているのでしょうか？　それは、片づけに対するコンマリさんの考え方に「斬新さ」があったからです。

「もの」とリレーションシップを築く

コンマリさんは、「ものとリレーションシップを築く」ことにフォーカスを置いています。その「もの」が自分にとって役に立つ存在であるかと考えることによって、心が健康的になっていくと謳っています。

「もの」に感謝する

コンマリさんは、ものに対して豊かな感受性を持っています。ものを手に取ったときの感触から香りまで、全てを感じ取っています。

この感受性を磨くことによって、ものに感謝できると同時に「本当は何が欲しいのか？」や「家や人生において、どのものが場所をとって邪魔をしているのか？」がわかるようになると言っています。

このようなコンマリさんの片づけに対する考え方やメソッドは、欧米人にとっては珍しいものでしたが、同時に惹かれていくものでもあったのです。

“Spark joy”って？

コンマリさんは『人生がときめく片づけの魔法』を執筆したあと、イラスト付きの片づけマニュアル本『イラストでときめく片づけの魔法』を出版しています。この書籍も『Spark joy（スパーク・ジョイ）』と翻訳されたあと欧米でも出版され、話題となりました。

『Spark joy』では、部屋にある特定のアイテムを整理する方法を知ることができます。ここでもコンマリさんは、このようなアイテムに「ときめき」を感じるかで捨てるものを判断することを提唱しています。

この本でコンマリさんは、「ときめきを感じないものを捨てて何も残らなくても、落ち込まないでください。ここで重要なのは、ものに「ときめきを感じない」ことに気が付いたことです。そこから、新しい喜びを人生にもたらすことができるのです。片づけで重要なことは「何を捨てるか」を決めるのではなく、「何を人生に残したいか」を決めることです。」と述べています。